ハタの刺身は少しにしとけばよかった
もうそろそろ九州場所が近くなってきました。
まだ朝乃山は謹慎、阿炎の方は謹慎で幕下落ちして幕内に復活できたけど、大丈夫でしょうかw。
三段目まで落ちて来年の夏、名古屋場所がスタートになるようです。
めげずに稽古を続けていて欲しい。
ちょっと前、まだコロナ禍でなかった頃ですが、力士たちがその九州場所の楽しみとして言うには「美味いアラが食べられる」なんてことを挙げていました。
複数の力士が九州場所の想い出にアラのことを言っていた。
北の富士もあれは美味いなんて言った。
アタシは何も知らないもんだから、アラなんて「魚のアラ」だと思った振り返りのこと。
それが魚の種類だと気がついたのは文脈に気がついてしばらくしてから。
その時は知らぬ土地の魚としてググることもしなかった。
「九州場所」ということはアラは今が旬なんだと思います。
先日、ハタという魚が手に入りました。アラハタ寒村w。
サクが随分と安くなっていた。スーパーの魚屋さんが刺身用に捌いて売っていたものです。
ついパックをふたつも買ってしまいました。
こんなにたくさんの刺身を食うのは久しぶりのこと。
刺身を食べるとなると他のご飯と一緒に食べたいものもあります。
やはりサクがふたつは多すぎるかと思った。
贅沢は敵だw。
それで四分の一は冷凍にすることにした。
ムニエルとかそんなのは美味しくできそうです。また違う味わいがあることでしょう。
刺身のためにスライサーで大根のツマを作り、自家製ショウガ漬けも出しました。
やはり汁は赤だし。
刺身の箸やすめとしてご飯やその他の「ご飯の友」をいただくのです。
「なんで赤だしなの?」
「ご馳走だからさ。チラシ寿司だといつも赤だしにするだろ?」
その昔、まだ他の土地のことはあまり知らない時代、「名古屋では喫茶店のモーニング頼むと赤だしが出る」なんて話を聞いた。
当時の我々は驚いたものです。
「コーヒーにパンと赤だしかYo!www」と。
でもあれはそういう嗜好品的なものなのです。
味見するだけでそんなのは分かります。赤だしはちょっと中毒的な「ハマりそうな味」を感じさせます。
今では分からないでもありません。
コーヒーとパン、そして赤だし。あるあるw。
こんな情報の多い時代ですから、今は誰もそんな地方色というものに驚いたりしないんでしょうけどw。
四国ではチラシ寿司に甘い豆の煮物を入れるんですよ!w(笑)。
ハタは白身の魚で、ピンク色で鮮度がよいものでした。
身にコシがあり、プリプリとしています。
弾力が凄くあります。何より食感が素晴らしい魚です。
魚自体の味としてはたんぱく。品が良い。
刺身だからとアタシは条件反射的にワサビ醤油で食べ始めたのですがピンとこない。
食べ比べてみるとポン酢の方が合う気がしました。
白身魚系はポン酢と柚子コショウみたいな方が美味しいとアタシは思った。
ここのスーパーの魚屋さんが引退したらどうなることか。
美味い魚は食えなくなるかも知れない。心配ですw。
後になってこの「ハタ」という魚を調べたらそれが「アラ」だった。
九州ではハタのことをアラと呼ぶらしいのです。
ハタハタという魚があったろ、だからあの種類じゃないか、なーんてアタシが言ったらどっか引っかかるところがあったのか家内が調べたのでした。
アラ。
あの九州場所で力士たちが陣中見舞いに貰うという魚です。
鍋など、味噌味でも美味いといいます。
彼ら力士はきっと「ちゃんこ鍋」なんかにするのかも知れません。
白身の魚ですから鍋にするとまた違うでしょう。
刺身よりはそっちの方が味わいがあるかも知れません。
ダシで火を通した方が味が引き出せる気がします。白身魚はだいたいそんな感じが多い。
やっと野菜が安く入るようになったから冷凍したのは鍋にしてみよう、そんな話にはなりましたが、あちゃ、半分にしとけばよかったw。
刺身でたくさん食べてしまった。もっと残しとけばよかった。
ちょっと後悔。
欲張りは禁物ですw。
何だって色んな食べ方があります。
アタシのように乞食根性で刺身が贅沢だなんて、そればっかりというのも考えもの。
どうしてもアタシには刺身ってのは高いというイメージがあって、ついそちらに走ってしまう。
いけませんw。
しかし「お刺身でも食べられますよ」なんて、昔はよく言われたものです。
その、「でも」、というところ。
昔はわざわざそういうことを言い方をしました。
「ナマ」っていうのはやはり違うのでしょう。
ナマと言ったら、アタシはこんなお話をしたことがあります。かなり突っ込んだ議論になったと思うwww(笑)。
つまり魚を刺身で食べるというのは昔は標準ではなかったわけです。
それは冷蔵技術とか物流とか、今よりも色々と遅れていたこともあるでしょう。
しかしそれより何より味を引き出してやるというのが料理の本来です。
だから、焼き魚や煮つけというのがまずあって、それが新鮮で採れたての魚だったなら「ちょっと刺身にしてみるか」、そんな「お試し」ということ。
刺身というのはそんなものだと思うのです。
まな板の上で一匹の魚を捌いて三枚なんかに引いていて、ふと、ちょっとこれを刺身で食ってみたらどうかなと考える、刺身なんてそんなものだと思うのです。
近頃はたいてい我々はお刺身にするのが一番なんて思っていますが、実はそれはあくまでオマケ的なもの、魚本来の食べ方ではなかったのではないか。何でもかんでも刺身というのは違うかも知れません。
ハタこと、アラ。さっき「味はたんぱく」なんてアタシは言いましたが、正直に言えば味もそっけもありませんでしたwww。
刺身は「生魚」というわけです。
生のお魚が食べれないお相撲さんで「自分はナマ魚が苦手なんで回転寿司には行きません」なんて言った人がいた。
けど、アタシにはそれは違和感があった。寿司って生魚なのか?、とw。・・・あれは誰だったか(笑)。
魚の味を引き出してやるにはやはり調理法というのがあります。
「刺身も料理」と言うのは刺身を引くからで、味としては何か料理人の工夫があるわけじゃありません。
素材を刺身でそのままいただくというのは一種の楽しみです。
ナマで食べたらこのお魚の味はどんなだろうという探究心。
それは「遊び心」的なものかも知れないと思った。
いえ、決して負け惜しみではないですw(笑)。
めいしくおしあがれ
※ ナマか生でないか、なかなか深い話だと思います。
アタシは気に入ってる。
そりゃ何だって、やっぱりナマでした方が・・・(略)
おっ!お゛ーーーーっっ!、ごっほっん、ごほっ、
ご、ごほごほん(笑)。 げほーーーん・・・ゴホン。
い、いやなんか、ムセちったwww。
そのいっそうの追求、議論はまた後にするとして、刺身で食えない魚というのはあると思います。
安全とかの観点からではなく、お味ということで。
鰻なんて刺身では食べないものの代表でしょう。
ハモも食べないと思います。
アナゴも。
ニュルニュルしてるのは食べられないのか(笑)。
調べるとなんか鰻って食べられるようですけど・・・(汗)
だからそういう「珍味を食う」っていうのは遊びなんだって!www
何も食事でチャレンジする必要もない。
おそまつ
