栃尾揚げをいただきました
「栃尾揚げ」というものを買いました。
アタシはこれまで一度も食べたことがありませんでした。
存在を知らなかったぐらい。
結構有名なものだということですが、これまで見かけたことがなかった。それとも気がつかなかったか。
特売だったので買ってみました。
「栃尾揚げ」は油揚げの「お化け」のようなものです。
とても大きくて分厚い。ドギツイww。
どうやって食べるのかは例によってググりますw。
ウチは油揚げを割とよく買います。
アタシが稲荷寿司が好きなものだから、買って味をつけて冷凍しています。
寿司を作った後に残った酢メシでついでにイナるためです。
だからウチは油揚げの使い方や買ってからの手順が固く決まっていますw(笑)。
それが「栃尾揚げ」に目が行かなかった理由かも知れません。
まず五枚入りの油揚げをまとめて半分に切って、その切った真ん中から閉じている方向へ細く切っていって「刻み揚げ」を採ります。
買うのはいつもの業務スーパーの油揚げ。
他のものや高いものだとアタシには合わないのか、上手くご飯が詰められない。
イナる時に破れてしまうことが多い。
よく、イナる油揚げはスリコギでのすとか言いますがアタシはそれはしない。
ただ、そのままだと稲荷寿司には大きいので、油揚げがちょうどお稲荷さんの大きさになるまで刻み揚げを作ります。
「刻み揚げ」として売られているのは高いです。だから自分で作ってしまうのです。
真ん中から刻んでいって作った刻み揚げはビニールに入れて冷凍。
ギュッと押してやって閉じておくと冷凍の臭いがしません。
「刻み揚げ」の使い道は主に味噌汁。
ちょっとずつ入れて使います。
稲荷寿司に使う油揚げはウチでは長方形。
「三角のお稲荷さん」という地域もあるようですが、どうやって作るのやら。やたらと刻み揚げの分が出そうですw。
油揚げはそのまま小鍋に入れてメンツユ系で茹でます。
湯通ししないでやっちゃうw。
上から落し蓋をしてちょっとグツグツっとさせると、油揚げが簡単に開くようになります。
イナる時は袋にしたところにご飯を入れますが、ご飯が入れやすいのです。
下ごしらえが済んだら冷えたらこれも冷凍。
すっかり汁を吸っていますのでほとんど絞らず、丁寧に並べてビニールに入れて閉じる。
作る時は自然解凍して寿司飯を詰めます。詰めるときには軽く手で絞って。
・・・と、まあw、こんな風にアタシは油揚げを買った後のことがルーティン化しているのでした。悪く言えば凝り固まっているw(笑)。
だからあまり他のタイプの油揚げには目が行かなかったのかも知れません。
今まで他の種類、売ってるのを見たことがなかった。
調べると、栃尾揚げは包丁を入れて中に納豆を詰めて焼く、そんなのが出てきた。
それなら二人で一気に食べてしまおうということで、久しぶりの粗食(素食)ができそうだと喜んだ。
栃尾揚げは豆腐の部分が厚い油揚げです。だから見た目ほどあまり油っぽくありません。
やはり普通の油揚げと同じように胡麻油で揚げているようです。
詰めた納豆用は熟成した挽き割り納豆。
普通の納豆より味が濃いので味付けは薄めの味付けに。
納豆を詰めてからフライパンで焼いて油を落とせば出来上がりです。
薄口醤油とおろしショウガで食べました。
素朴でとても美味しい。
油揚げの風味と納豆の発酵臭がよく合います。
味噌汁にはせずシジミの澄まし汁にしました。これも塩は薄め。
漬物、ツボ漬け、海苔の佃煮。食卓にはそれだけ。
久しぶりに箸が落ち着いた感じ。
あれこれと箸が忙しくありません。
よい食事ができました。
素食ならではの味わい。玄米ご飯がしっかりいただけました。
栃尾揚げは見た目よりも油っぽくありません。歯ごたえがあってご飯にも合います。なかなか気に入りました。
普通の油揚げでそのまま納豆を詰めたりするとちょっと油っぽく感じます。お湯をかけて油を落とすというのが教科書的な作り方。
餅を詰めて「巾着袋」という「おでん」のネタがありますが、あれはおでんのダシで油は飛んでるから湯通ししなくていいと思うけど。
油揚げはやはり肉の代用品みたいなところがあります。
普通の油揚げが肉の薄切り、「切り落とし」だったら栃尾揚げは「ステーキ」という感じでしょうかw。
歯ごたえもあります。
栃尾揚げをおでんにのネタにしたら汁を吸ってしまいそうです。ちょっと試す気にはならない。厚揚げと違ってよくダシが滲み込みそうな感じです。煮物にすると厚揚げとはまた違った味わいがありそうです。
アタシ的には栃尾揚げの食べ方としては「納豆詰め焼き」、これが一番いいと思いました。
他に鶏の挽肉をそぼろにして詰めてもいいかも知れません。トロ味をつけたりして。
フキ味噌なんかもいいかも知れません。
炊き込みご飯を詰めて「逆稲荷」とかw。
なんだ、、、結構色々とできそうではないか(笑)。
すっかり秋めいてきました。
だから、なかなかおでんの「よいブツ」が出てきませんw。
売れてしまうので処分品にならないのです。
秋深し、皆はおでんをする人ぞ
半額待って栃尾揚げ
めいしくおしあがれ
※ 「夏こそおでん」、以前にお話したこと、これは入手しやすさからの逆説。
発想の転換というわけでした。
でも、寒いほうがそりゃ楽しめるでしょう。
おでんを「美味しい」というのはどうも違うと思う。
「楽しい」ものです。
だってネタはほとんど買ってくるものだし調理はほとんどしません。まず楽しくてお味は後からついてくる(笑)。
このところ涼しくなってきて随分と売れているようです。
スーパーの棚がほとんど空だ。
まーたどっかが煽ったのかw。
おかげで栃尾揚げが食べれたけど。
昔はおでんのネタはバラでしかなかった気がします。
今はバラもありますが、セットになっているものが売られています。とても便利。
おでんは調理しないなんて言っても、大根はダシでシューしてまず味を滲み込ませるということはやっています。
昆布と薄口醤油、砂糖だけでも十分濃厚なおでんツユが出来ます。
味付け卵も必須です。
ウチは店じゃありませんから、ボールとかゴボ天などの揚げたようなものは食べる直前にちょっと温めるぐらい。
それを土鍋に移してふたりでつついて食べる。
和ガラシは是非ほしい。
めいしくおしあがれ
