メダルゲームの裏づけ
なんだって「裏づけが必要」とされます。
物事には裏づけがあるものです。
時刻、法律、アリバイ、ブランド、人権、パスポート、手形、そして貨幣。エトセトラ。
何ごとも「価値」には裏づけというものが必要です。
それが通貨とされても、価値が曖昧となればどうか。暗号通貨の危うさは思惑だけというところです。
思惑は裏づけではない。
思惑ってのは値段を動かしはしても、その価値は裏付けてはくれない。
一方向へ傾く、ボラが高くなる。歯止めがない。パニクった時、最後に踏みとどまるところがない。
つまりバブルとかビットコインとかそんなもの。
多くの人が取引しているだけでは裏づけにはなりません。
金本位制を離脱したニクソンショックのアメリカは、その裏づけをFRBに置いた。明確に祖存在する機関です。そしてドルの価値はアメリカ政府にこそある、それが裏付けであるという宣言でした。
暗号通貨は裏づけを求めて今、彷徨っています。
その居場所はとてつもなく不安定。
もともとは中国人のマネーロンダリングに使われてきただけですからそれは当然のことかも知れませんが価値というものを考えさせます。
どんなに信奉する人々がいたとしてもやはりそれ自体では「価値」にはならない。
通貨なら交換価値、れっきとした価値の裏付けが必要なのです。
それには暗号通貨を利用する明白なメリットが必要になります。
値段が動いていること自体は価値ではない。
さて、ウチのたまに行くスーパーには隣にゲーセンがあって、レシートを持ってくとメダルが貰えました。
我々もそのメダルゲームに興じています。
まだ辛うじて貯メダルが残ってる。機会があればやってますw。
そしていつも見る顔がいます。行けば必ずというぐらいにいる。
お互いに挨拶なんかはしませんが、常連というか毎日のように来ている人がいます。
いつもプロレスのTシャツ着てる男性。
家内はそのロゴの意味をわざわざ調べ、アタシに説明したものです。
・・・ ここ最近、家内はそうやってインターネットを利用するのを覚えた(笑)。
いただきもの、贈り物すらネットで調べて定価を探ったりしている。
どうも行儀がいいとはアタシには思えないのですが、まあ、それが今の時代ということなのかとアタシは黙ってるしかない。
その男性、意外と若くないと思ったのはスーパーでママソと一緒にいるのを見たから。
ママソは老婆と言えた。
長髪でTシャツというラフないでたちですが、もう40近い。越えているかも知れません。
それこそ毎日のようにゲーセンに通っているらしい。
先日、家内が貯メダルをした時、偶然にその残高を見てしまったらしい。
なんと15万枚あったとか(笑)。
あれ、それはヘンだ。
プロレス太郎(仮名)を見たときのこと、それはついこないだのこと。アタシは彼が千円札を投入してメダルを買うのを見たのです。
それからわずかの期間でそんなに貯めたというのでしょうか。
成功したのか。一攫千金か。いや、メダルだから何の値打ちもありゃしませんけど。
悔しい?(笑)。
我々は80枚ぐらいの貯メダルをなんとかやりくりしているというのにw。
このメダルの数に裏づけがないのはとても残念です。
14万枚ってどんだけの数でしょう。
一生遊んでも余るw。
そこに交換価値を認めて店が裏付けてくれるといいんですが、ケーサツが目を光らせているww。
ママソ「お前、毎日ゲームしに行って、お金を無駄にしてんじゃないの?」
Tシャツ「もうカネなんて払ってねえよ!貯めたメダルで遊んでるんだよ!」
ママソ「た、貯めたって、貯金もろくにしてないくせに(笑)。何枚あるのよ!」
Tシャツ「14万枚だよ!いいだろ、タダで楽しめるんだから!」
ママソ「じ、14万枚って、そしたら、なんかお金とか何か景品にならないの?」
Tシャツ「カネになんかならねえよ!パチンコじゃないんだから。」
ママソ「え、ええぇえ。ちょっと腰が抜けそうだよ。そんなにあって何にもならないってのかい?」
Tシャツ「そうだよ!これはそういう遊びなんだよ!」
ママソ「じ、じゃあさ、誰かに売るとかしなさいよ。だいたいそんなにメダルがあってもどうするってのよ。」
Tシャツ「売っちゃいけないことになってんだよ。規約ってのがあるの!」
ママソ「た、逮捕でもされちゃうのかい?」
Tシャツ「ならねえよ! 別に博打じゃないんだから。」
ママソ「じゃあなんとかして売んなさいよ。売ってお金にしなさいったら。」
Tシャツ「そしたらどうすんだよ? せっかく貯めたメダルなのに。」
ママソ「・・・そのお金で自分で好きなことしたらいいんじゃないの?え?」
Tシャツ「だから俺は今メダルゲーやってんだろ。『好きなこと』やってんだけど。」
・・・あーーー、こりゃあ古典的なオチだwww(笑)。
おそまつ
