人工関節が与えるプライド
別にパラやってるからってことでもないですが、人工関節リカちゃんはウチにもいらっしゃる(笑)。
いや、先日のリカちゃん話の中で、アタシ、嫁を「機械のカラダ」なんて言ったから、「ひどい」なんて思われたら困ると思ってwww(笑)。
誤解されると困る。
むしろ羨ましいというお話。
ご本人も鼻高々なのです。
以前にお話したことがありますが、嫁は手術をして人工股関節になりました。

変形性股関節症というは女性に多い遺伝的な疾患で、股関節がズレる、痛む。
運動や事故でなることもありますが、遺伝的な理由がほとんどだそうです。
発症すると歩くのが困難なほどになります。
よいちょ、よいちょ
夕方の散歩で嫁は声を出して歩いてた。
ゆっくりアタシと歩くんだけどやはりツラいらしい。手術が決まっても頑張って歩いて体力が落ちないようにしてた。
そしたら、向こうから介助されながら婆さんが歩いてくる。杖を二本使って通り過ぎていった。
よ゛いぢょ! よいぢょ! よいぢょ!
その迫力たるや凄まじいものがあった。前のめりになって必死に歩いてた。
あれで家内も大いに手術へと勇気付けられたものです。

無事に手術となったのはコロナ禍の前でした。
今はコロナがあるから事後検診も伸び伸びになっています。院内でクラスターも発生してるらしい。陰性で入院してきた人だったのに陽性になって感染が拡大したとか。
手術はまるでタイヤ交換のようなものでした。終わってみればなんともあっけない。
この人工股関節というもの、チタンを入れています。
チタンはお高い。高性能。高機能。軽くて強い。
家内の太腿の両側の付け根にチタンの人工股関節が入っています。
開いた傷は僅か。今はどんどん消え始めています。
手術をしたら特別なリハビリもありません。家内は普通に歩けるようになりました。
ある日、とある大使館に二人ででかけた時のこと、入ろうとすると入場ゲートで金属探知機のチェックがあった。
ピーッと小さな音がしてランプが付いた。
係官が寄ってきて携帯の探知機をかざす。ピーピー言ってる。
チェックを済ませたアタシが見てると、嫁はちょっと胸を張ったようにして係官に説明していた。
「引っかかったんだろ?」
「うんw。バッチリだったよwww」
「説明したんだ?」
「うんww。なんてことなかったね」
この後、何度か訪問したのでしたが、その度に家内は嬉しそうに係官にチタンのことを説明していたものです。
この人、トランジットを間違えて別な国の空港で降りてしまい飛行機を待たせたお方。
「だから、アタシはXXXXへ行きたいのよ!」
不審者として「別室」へ連れてかれ、日本語係官にまくしたてたそうな。
これがカブールだったらどうなったかwww。
それにしても、どーしてか家内は自慢げです。
機械のカラダがとても気に入っているようだ。
それを見るとアタシもちょっと羨ましくなる。
上等のカラダを手に入れて自慢げだ。
膝がなあ、アタシもちょっと痛えんです・・・www(笑)。メーテル・・・。

この手術には後日談があって、嫁は騙されたなんて文句を言う。
両足を同時に手術して小さな傷で済まられる先進治療を選んだのでした。例の医者、「ジャンプ」が手馴れた感じでやってくれたんだけど。
でも、古い手術法をやってる病院で問診した時、そこだと傷は大きいが背が少し伸びると説明があったんだそうです。
そこの手術法は傷も大きくなるし二回に分けて手術する。麻酔はリスクが高いんだからやるなら一度にやったほうがいい、それでこの手術と病院を選びました。
しかしこの手術法だと背が元に伸びなかった。
「ホントは2センチ伸びるはずだったのに」、「2センチなんてすごく違うんだよ(怒)」なんて今でも文句を言っているww。
呆れたwww。
人間、焼いてしまえば灰しか残らない。
でも家内は残るのね。それも何だか羨ましいものがあります。
おそまつ
※ ちょっと真面目なお話。
人工股関節には耐用年数があります。
それほど短くはありませんが、20年とか25年ぐらいだそうです。
だから年齢が若いうちに人工股関節にすると、更新、つまり取替える必要が生じてきます。
高齢になって交換になってしまうと負担がかかります。タイミングがあるということになります。
こうしたことから、「温存療法」という形で人工股関節にせず、ストレッチや運動、工夫をして症状を軽くし、変形性関節症と付き合う、そんな選択肢もないわけではありません。
アタシは最近痛めたためまだ通院もしていませんが、元横綱の鶴竜が言っていたことをヒントにして膝の関節痛を少し和らげています。
歩き方をカカトから着地するようにして歩くようにしたところ、少し膝が楽になりました。
お相撲さんもよく膝をやられるので参考になりました。
もちろん、膝関節にも人工関節があるそうです。
じくまであこせきにんで
