チャーリー・ワッツ死す
いい奴だったのにな。
決して悪いヤツじゃなかった。
残された我々が言えることなんていつも決まったものだ。
やることはまだあったかも知れんが、いい人生だったはずだ。
長生きした方じゃないか。
今度のツアーには欠席するなんて言ってたが、だいぶ悪かったんだな。
最近、ツアーをまた始めるなんて話を聞いていただけにちょっとショックだ。
雰囲気が好きな人だったぜ。
俺は彼のように人から振り返られることはないだろうが、好きにやることには変わりない。
ミックと付き合ってたデザイナーの女性が自殺した時、ひどく落ち込んでいるミックを支えたのはワッツだった。
「もうここまでやってきてミックとは一蓮托生みたいなもんだ。最後まで付き合うしかない。」なんてワッツは言ったものだ。
先に逝くなよww(笑)。
「ローリング・ストーンズなんか来やせん」
自滅志向の高校教師が原爆を作ってしまった。
追いかける菅原文太が言い放ったセリフだ。
麻薬で逮捕された前歴があったためビザが下りず、ストーンズの来日公演が中止になったことがあった。
それ以来、ストーンズは日本には来ないとされていたものだ。
俺もストーンズ派ではあったが、ヤツラは日本なんかに来ないでもいいと思った。
手に届かないから輝くものもあるはずだと思った俺はヒネクレ者だ。
時代は変わり、何度かストーンズは日本での講演を成功させている。
前回の来日時、ワッツが孫娘とボディガードを連れて街を歩いている姿が目撃されたものだ。つい昨日のことのようだ。
印象通りの人だったと思う。
今日は少し呑もう。
ああ、いつも呑んでたんだったww(笑)。
※ いてくれるだけでよかった。
そんなヤツだった。
毒々しい連中の中にあって、飄々としたあんたが好きだったぜ。
