タラで偽鱧(にせハモ)を作ってみる
秋になると旬、鱧(ハモ)がそろそろ店頭に出てくる頃です。
このところよく見かけます。相変わらず高いけど(汗)。
先日の直感をさっそく実行に移してみたw。
アタシも食べ物で遊ぶのはよしとはしませんが、これは確信がありました。
「鱧の湯引き」というのがよくありますが、あれは結局、酢味噌タレが美味しいのではないか、ということww。
だからハモの代わりにタラを使ってみる、そんなアイディアです。
タラは今がお安い。北海道の塩の振ってない新鮮なタラが手に入ります。
冬の鍋のお供はノルウェーなんかのタラ。こちらはやや塩気があります。
こういう「鱧の湯引き風鱈」なんて、昔は「紛い物」、「なんとかモドキ」なんて言われて軽視されたものです。
ですが今は何がホンモノだか分からない時代w。
ニセモノがホンモノを食ってしまうような時代。注意はしたいものw。
しかし最近では鰻の蒲焼はそのタレに本質があるなんて喝破されてしまった。
蒲焼のタレが美味しい。
だからタレだけ、ご飯にかけろなんて言って売られていたりします。
最近は鰻の代わりにサンマを使ったり、各種練り物を使った「鰻の蒲焼風」も珍しくなくなって来た。
エレキテルの平賀源内も真っ青w(笑)。
それならハモの酢味噌タレも同じ位置づけかと思う。
実態よりも影w。
影の方にむしろ真実の姿があるっ!
なーんてwww(笑)。
千葉の真ちゃんも、かつてそんなセリフで時代劇をやってたww。
酢味噌タレは鯉の洗いにもよく使われます。
「鯉の洗い」はよく山の温泉旅館で出たりしますが、もともと鯉なんて食べつけないからどうにもピンときません。
するとやはりその美味しく感じるところは甘酢味噌、最初に食べた頃は味噌に刺身というのに新鮮な感覚を覚えたものです。
あれも主役は甘酢味噌タレの方かも知れません。
同じようにやったら鱈でも味わい深いのではないか。
ではと、タラをハモっぽく食べてみることにしたのでした。
最初だから氷水で冷やすとかはしなかった。冷蔵庫で冷やしていただくことに。
タラでハモを味わう。
タラレバならぬ、タラハモであります(笑)。
前日、寝る前にタラを茹でます。
茹で汁は味噌汁のダシにするので捨てません。涼しいからひと晩ぐらいは大丈夫w。
茹でタラw、それを冷蔵庫にそのまま保存。
今回は切り身をそのままやりましたが、切り込みなんか入れてハモっぽくしもよかったかも知れない。
直火で炙って焦げ目をつけタラw、もっとハモっぽかったかも知れませんw。
こうして翌日のお楽しみとなります。
酢味噌タレは白味噌を水で溶いて、砂糖を加えます。適量の酢を入れて完成。
簡単です。
こういうのは感覚、「勘」が大事。つまりテキトーですww。
ちょっとスダチかレモンを垂らしたいところでしたが最初だからここもシンプルに。
このタレも冷蔵庫で冷やしておきます。
冷やしてからいただいた「タラのハモ湯引き風」は思わぬ美味しさでした。
タンパクで魚臭くない。しつこくない。薄味の白身魚です。
まるでハモですwww(笑)。
「夏は鱈はこの食べ方が一番いいかもね♪」
なんて家内が褒めてくれた。ちょっと照れくさいが嬉しい(笑)。
ぬるめの味噌汁はタラからダシが出ています。水からタラを茹でればもっと良かったでしょうか。
タラから味を少し抜いてしまうわけです。忘れてた。
そうするとハモのようなタンパクな味わいに違いありません。
冷たくて甘酢味噌タレも気持ちよい酸味。
木の芽なんかを混ぜてもいいと思います。
木の芽というのはサンショの葉。芽なのに葉。若葉ということ。
庭からちょっと取ってきて、パンっ、つってw、手の平で叩いて香りを出します。

汁の具はタマネギと残して冷凍しといた少量のナメコ。
ご飯もあまりチンチンと熱くしなようにして、涼やかに。
よく冷えた糠漬けは茄子、人参、ピーマン、大根。
ちょっと大根が漬かり過ぎてて酸っぱかったけど、逆に口洗いにはよい。
冷奴、玉子焼き。
残暑はやがてボディブローのように効いてくる。
ご用心。
めいしくおしあがれ
※ この最後の「ボディブローのように効いてくる」って割とよく使われる言葉です。
「ジワジワとダメージを受ける」という表現で使われます。
しかし慣用句としちゃなんだか、あまりに「あしたのジョー」過ぎないか(笑)。
違和感がある。
けど、ウチの家内も
「長くボクサーはパンチを受けていると、
まるで洗面器に浮かべた豆腐のように脳がダメージを受けている」
なんて話をなぜか知っているんだwww(笑)。
ドキッとする。
「ボディブローのように効いてきますね」なんて、女子アナなんかがこんな言葉をサラッと言ったりするとドキっとしないのかw。
まあ連中のよく言う、「違和感がありますね」という言い方もたいがいに違和感があるんですが・・・。
おそまつ
