ピーマンの漬物の人気に驚くの巻
先日のピーマンの漬物。コメントをいただきありがとうございました。
みなさんがピーマンの漬物にとても関心をお持ちで、驚いておりますw。
「あの人、頭がピーマンなんじゃない?」
なーんてwww、無理やり流行らせようとした昭和の時代がありました(笑)。
「頭がカラッポ」ということが言いたかったんでしょうが、結局、定着せずに終わってしまった。
だいたい、そんな考えはピーマンに失礼じゃないかwww。
あれをやったのは「ビックリハウス」あたりのサブカル雑誌だったかw。
あの雑誌、読者参加型でマニアックながら人気があった振り返りのこと。
「ガロ」なんてマンガ雑誌もありました。
あと「さぶ」とかwww(笑)。アヒャ。ま・・・まあ、サブカルw(汗)。
大人になるとやはりピーマンの存在価値を見直すものなのでしょう。
大人の階段を昇ってゆくと、その青臭いものの値打ち、ありがたさが分かってくる。
すっかりくたびれて、社会の汚れを知ってしまった自分からすると、ピーマンは羨ましいぐらいに青臭いwww。人に遠慮しない主張、独特の形状。
若者らしくて、いいじゃないか!www
アタシは割と好きな方でしたけど、子供の大多数が嫌いだというピーマンでした。
「ピーマンの肉詰め」ってお料理にしたって、そういう子供が嫌うピーマンをなんとか食わせようとした工夫だったはずです。
ええ!!
もちろんピーマンは漬物になりますともww(笑)!!。
「漬物」というのは、糠漬けでも塩漬けどちらでもw。
漬物は「乳酸発酵」させるというのが基本です。
そのココロは、野菜でもなんでも時間の経過とともに腐ってゆくものですが、これも発酵してゆくことには変わりません。
しかしそれを「腐らないように発酵させる」、それが漬物です。
食べられるように「漬ける」というわけです。
塩に漬ければ腐りにくい。
腐らないまま発酵してくれる。それが美味しい。
だから、なんでも漬物になるっちゃなります(笑)。
ウチでは手に入れたピーマンは糠漬けにしました。
糠漬けにすると贅沢に感じます。
なにしろピーマンは普段は1個58円なんてするのです。あの軽さでw。
それがザル一杯に山盛りなんだから。やらない手はありませんw。
糠漬けは例の「ジップロックの糠漬け」を使っています。
やはりこれが便利。
つくづく便利だと思います。
ウチは二人暮らしですから、毎日漬けたものを食べて、そしてまた糠床に漬けるというサイクルもなかなか難しい。
たまにはサンドイッチだって食べたい。
普通の糠漬けでしたらモノが回転してないと糠床が痛んでしまったりするんですが、これは冷蔵庫に入れておける。
冷蔵庫に入れとくと発酵はあまり進みません。ゆっくり味わえる。
このピーマンの糠漬けは半分にしてタネを取って、そして漬けたものです。
半分ぐらいに切ったものを糠床に沈めておく。
取り出したらタテに細く切って他の人参やキュウリ、茄子などと出します。
ピーマンがよく漬かると、錆びたように変色します。これがよい風味。
あなどれません。
さしずめ「錆びたナイフ」だwww。
入れた時はピーマンなんて強烈な緑、実に青々としています。
緑色を表現するのに「エメラルドグリーン」なんて言葉がありますが、ピーマンはそんなナマ優しい色ではありません。
子供が泣き出してしまうような、ドギツい緑色ですwww。
これが糠床に漬かると優しい感じの色になってくれる。
青臭さもありません。
それが美味しいのです。
アタシだけの考えですが、これならお子様でもピーマンが好きになりそうな感じ。
ウチは糠を洗い落としていただきますが、そこはご自由に(笑)。
実は漬物としてピーマンを使うというのは割とよくやっていました。
貧乏臭いやりかたですが・・・(笑)。
たまーに、安くなったピーマンを4個で60円とかになったのをありがたくお買い上げ。
それだって高いですから大事に使います。
で、カブの漬物がアタシは好物なんですが、カブをスライスしていつもの梅酢と果肉で漬けるわけです。
ビニールの中でシェイクして、よく揉んで水分が出るようにして浅漬けを作る。
これにピーマンを大事そうにちょっとだけ入れるのです。
一個を細かくみじんに切ったり輪切りにしてカブの漬物と一緒にする。
そうすると彩りもよくて、ピーマンの青臭さがワンポイントになる。
一個のピーマンでもないのとあるのと違う。
そんな利用法をしています。
まあ今回はピーマンが安いですから、バンバン食べたくて糠漬けにしました。
しかし、そんな梅酢や塩揉みするだけというのも美味しい漬物のひとつです。

考えてみると、ピーマンって生で十分いけるのです。
昔、よくあったファミレスのサラダバー、あそこには輪切りのピーマンがありましたけど生でした。
コーンだミニトマトだ、ポテサラだと、そればっか人気でしたが、ちゃんと彩りにピーマンがありました。あれも人気がなかったかも知れませんwww。
ピーマンというのは生のまま火も通さなくても美味しくいただけるのです。
サラダの彩りに使われるんだから。
もちろん、フライパンで焼いて焦げ目をつけるいただき方も最高です。
やはり半分に切ってタネを取り、表面を焼く。塩コショウ。
そうすると、ピーマンに薄く膜がかかったようになって焦げ目がつく。オブラートみたいな膜がつくのです。上手くいくとカサッとしたりする。
あれがなんだか美味しいw。
クチに入れればピーマンの水分を感じます。
焼いてもジュワッとジューシーな噛み心地であり、醤油やソースが浸み込みませんからピーマン本来の味わいを損なうことがありません。
焼くのだってピーマンには美味しい別な顔があります。

このピーマンのタネですが、別に食べてもおかしな味はしません。
種はわざわざ取らなくてもいいぐらい。
だからカレーなんかの薬味に最後に入れる時なんかはアタシはそのまま投入しています。
取るのはヘタぐらい。
ただ、糠漬けなんかだと糠床が汚れてしまいます。
タネが混入して散らかってしまう。
だから糠床に沈めるときは取りますし、フライパンで焼くなら食感に違和感がないように取る。
ウチはもう、だいぶ長いことピーマンなんて食べてませんでした。
お値段が高くて、「ピーマン離れ」が進んでたかも知れないww。
今回やっと、ありがたくいただいております。
それにはウチの場合は糠漬けが一番贅沢感があってよかったというお話。
めいしくおしあがれ
