早めの同窓会には何の意味があったのか
同窓会の振り返りのこと。
なにしろ今日、アタマがボーっとして、走馬灯のようなものを見ちゃったもんだからそんな昔のお話ww(笑)。
これって台風の気圧の関係かしら。それとも占いの話なんかしちゃったからか。
「死刑占い」も忘れないでwww。
子供の頃、それもまだ小学校を出たばかり、卒業した矢先のことでした。
中学に上がってすぐ小学校時代の同級生たちから同窓会の誘いがあった。
アタシは卒業までのスッタモンダがあってバツが悪かったというのもあった。
同窓会なんてついこないだ卒業したばかりじゃないかと思った。
アタシは断った。
アタシはお受験に失敗。
別にヘコんだりはしなかった。やっと終わったという感じ。
卒業式にもろくろく出席せず、アタシは消えるように学校を去った。
確かひどく遅刻して卒業は満足に出なかった。
最後の最後、卒業のその日まで溜まった宿題のドリルをやり遂げて、担任の先公になんとか出した。
アタシはずっとお受験で忙しかったから何冊も提出してない宿題が溜まっていた。
宿題を受け取った先公の態度は冷淡だった。
何も言わず机に仕舞いこんだ。
(アンタが「内申書」にあることないこと書いたんだろうな)
まあ、義務は果たしたのだ、アタシはそう思った。
当時の卒業を控えたクラスでは、卒業が近づくにしたがって毎日のように別れの気分で大いに盛り上がっていたものです。
むしろその数週間がアタシにとっては卒業式のような賑やかさでした。
特に女の子たち。
「想いで帳」みたいな寄せ書き帳を女子たちが回してきて、アタシのところにも書いてくれと回って来たものでした。
みんなが喜んでくれ、結局クラスの女子全員に書いてあげた。
ひとつひとつ、丁寧にそれぞれの子に合わせて書いてあげた。
挙句には評判になったとかで隣のクラスの女子たちからも要望をいただくという始末。
アタシはそんなのは集めなかった。
それが矜持というヤツだったかw(笑)。
さんざん色んな子に寄せ書きをしてやって、アタシは彼女たちの想い出のページに足跡を残した。
アレは今はどうなっていることかww。
そんな後ろ髪を引かれる思いで別れたはずが、もう同窓会とは。
アタシは普通にそう思ったものです。
違和感があった。
だからこの時は無碍に断ってしまった。
アタシはヒネクレ者だw。
早く次の生活に慣れたかったというのもあった。それに結局はアタシは誰ともそれほど深い付き合いをしていたわけではなかった。それは自覚していた。
そんな集まりは空虚なものだと、もともとアタシには分かっていた。
社交的なフリをしつつ皮肉屋で欝気味、気が付いたら独りでどこかへ消えている、アタシはそんな奴でした。
イジメたヤツもいましたが、集団でやったわけでもない。
別に恨みも怒りも買わなかった。
ちょっとチョッカイを出して笑ってみせて、今で言えばイジメになるんでしょうがww、向こうが嫌な顔をしてみせると、アタシはすぐに手加減をしてやめてしまう。
すると、どうしたのなんて聞いてくる。アタシはそのまま黙った。
愛憎が同居する変な感情。
相手の子が何かを求めているのは分かった。でも、アタシはそこから先、お互いに理解しあう関係を拒絶した。
そしてアタシはいつも独りになった。
アタシは複雑なガキだったのです。
まあ結局、彼らは「同窓会を開く」という形式に憧れていて、なにかそんなのをやりたかったんでしょう。そう思った。
そうしてお誘いを断ってから、アタシの人生は流転してゆく。
親と死別し、アタシは独りで生きてきた。
そのずっと後になって、なぜかそんな同窓会の案内が手元に届いた。
それが転居届けの転送だったか住民票からだったのか、どんなルートだったか覚えがない。
なぜかアタシのところに何年かぶりに同窓会の案内が来たのでした。
それはもう小学生から何年も経っていて、アタシは一人暮らしのアパートで孤独な暮らしをしていた頃でした。
キラキラした青春の輝きはなく、鬱々とした日々をアタシは過ごしていた。
当時の学校にまた集まりましょう、というもの。
アタシはそこになぜか行ってみたのでした(笑)。今からしたら自分でも信じられないけどw。
きっとその案内が辿り着いた経緯を知りたかったのだと思います。
ずいぶんと遅れて行ってみれば、適当な挨拶とお互いの顔見せ、たいしたものではなかったらしい。すでに帰ってしまっていた子もいた。
てんでバラバラにみながそれぞれ、すっかりアタシらには小さくなってしまった教室でそれぞれが立ち話をしていた。
アタシはあまり喋らず、人見知りしたかのように目立たないようにしていた。
そしてなんとなくみんなの様子を眺めていた。
ちょっとしたツマむ菓子とかスナックとか。
酒もなく、もちろん料理なんてない。
まあ、そんなことは期待もしていなかったけどw。
なんだか想い出にひたりたい、ワイワイ集まるということがみんなやりたかったらしい。
そしてお互いの様子を伺うような動機があったのか。
確かに時間が経てばみなが変わった。アタシだけがまるで変わってない気がした。
担任もいて、アタシの遠くからの会釈に冷ややかにふんと鼻を鳴らしたもの。
担任の先公は変態だったとアタシは思ってたから、クラスの連中はまだ騙されてんだろうか、アタシは訝った。
彼はまるで恩師然としたフリをして机に座っていたけど。
さて、もう退散。
電車代ももったいなかったとアタシは思った。
そっと黙ってアタシがその場から立ち去ろうとした時、廊下で陰から誰かに突然、後ろから抱きつかれた。ドンとぶつかられたように感じた。
もうアタシより少し背が大きい。
すっかり成長したけどあの頃の面影のある子だった。
ほっそりして、髪を少し茶色に染めていた。
訳が分からなかったけど、そのまま振り向くとアタシは抱きしめ返してあげたのでした。
顔を真っ赤にしてべそをかいていたのが分かった。
アタシは背伸びして抱きしめた。
でも、アタシはキスはしなかったw。
クチを開くこともなく、暫くの間抱きしめてじっとして、中の教室のガヤガヤとした話し声を聞いていた。
カラダが離れると、アタシはそのまま帰ってしまった。振り返りもしないで。
今思うと、キスしておいてもよかったかなぁ・・・・なんて後悔しちゃうw(笑)。
何か言いたいことがあったのかも知れなかったけど、アタシには現在の方が大事だった。
自分のこと、自分の死、そんなことがアタシの考える毎日の全てだった。
クラスでその担任は複数の子に手を出していた。そのことに気が付いたのはそれからずっと後になってからのことです。
その後、クラスの子が自殺していたと人づてに聞いてハッと気が付いた。アタシには思い当たるフシ、確信があった。
その子はあの時、同窓会なら来ているはずとアタシが姿を探した子だった。
あの廊下で抱きしめ返してあげた子はどうだったのか。
アタシは考えることを止めた。
アタシがイジメたことも、担任が性的なイタズラを児童にしていたことも遠い離れたところの出来事に思えたから。
アタシは色々と面倒な人間だった。
優しさを振り返ることも上手じゃない。
それは今でも変わりません。
おそまつ
※ 死刑占いには解説がありますw(笑)。
「編集後記」とし、それぞれのAからEまでの回答についてご説明してみました。
コーヒーでも飲みながら、穏やかな気分でリラックスいただけたら嬉しい。
