洗濯屋ケンちゃんのこと
昨日、記事でちょっと触れてしまって、やっぱり深堀りしてみたくなったwww。
どういうのがキッカケだったかは知りませんけど、その昔、「ケンちゃん」というテレビ主人公のネーミングが流行ったものです。
昔のテレビドラマの主人公というのは子供が多かったものです。
ちゃんとした「格」のある役者はみな映画をやったものでした。
高倉健、ケンちゃんとかww。
彼はテレビというものには出なかった。
そんなテレビドラマの「ケンちゃん」の家には「家業」というものがありました。
ケーキ屋、寿司屋、あとは何かあったかwww。
リカちゃんという女の子のためのお人形がありました。確かあのリカちゃんのボーイフレンドはケンちゃんだったか。
いや、違ったww。
リカちゃんのカレはワタル君でしたwww。
バービー人形の方です。そのボーイフレンドが「ケン」ですw。
テレビが普及期を迎え、各種のドラマが作られました。
子供たちと同世代、他人の家庭の有様をドラマにするというのは、なかなか映像コンテンツとしては目の付けどころがあったと振り返りのこと。
なぜかというと人々は豊かになり我が国は「総中流化」の道を歩き始めます。そうすると隣が気になる。
他の家庭の暮らしぶりが気になるのです。テレビはそれをモデルとして見せてくれました。
先日亡くなった小林亜星さんで寺内貫太郎一家というのもありましたw。
そして、そんなテレビ普及期が終わりを告げようとする頃、ビデオデッキというものが登場します。
裏番組を録画したり、ビデオカメラで家族の肖像を残したり。
まだレンタルビデオというのは後になってのお話です。
でも結局、ビデオデッキの普及を決定的にしたのはアダルト・ビデオでした。
今でいうAVというものです。
この言い方はどうも「オーディオ・ビジュアル(AV)」と混同してしまいアタシには違和感があります。
だってAV機器って言ったって、、、それはモザイクを消して局部を・・・(略)
おっ!お゛ーーーーっっ!、ごっほっん、ごほっ、
ご、ごっほ ごほん(笑)。 げほーーーん・・・ゴホン。
い、いやなんかムセちったwww。
そんな成人向きのビデオが飛ぶように売れ、競うようにビデオデッキも各種の製品が作られ、売れたのでした。
昔はひなびた温泉宿に行くと、秘蔵している「ブルーフィルム」というのがあって、内緒で見せてくれたそうです。
シーツなんかで急場のスクリーンを作って、簡単な8ミリフィルムの上映会w。
それをムサいオッサンたちが、商店会や社員旅行、懇親旅行で楽しんだとかw。
「ちょっとだけよ♪」ww 「アンタも好きねえ♪」www
ドリフのカトちゃんのあれだってww、そんなよくあった話をギャグにしたものでした。
「若いピチピチのフィルムがあるですww、モロですよ♪、旦那、うふふふww」
なーんて言われてカネを出してみたら、どっかの赤ん坊のオムツ交換の8ミリ映像だったとか。そんな話もありましたww。
そんな隠されてきたもの、タブーだったものが、ビデオデッキの普及でいきなり手軽になりました。誰でも手軽に手元で再生できるようになったのでした。
そうして、日本全国がエロに走ったのです(笑)。
そうしてそんな中、より刺激を求めたのでしょう。
「裏ビデオ」というものが売られ始めます。
そのものズバリ、ノーカット、ぼかしなしモザイクなしというドギツいものでした。
ただ、その頃の時代はテレビでもドギツイものは氾濫していたものです。
大した自主規制もなく、ことあるごとに裸のオッパイが流れていた。
だからみんなアダルト・ビデオだけでは満足しなくなっていたのか、そんな事情もあったのかも知れません。
「裏ビデオ」というそんな秘密めいたものがあると、あちこちで囁かれるようになります。
「ぼかしなんかないんだってヨ」、なーんてww。
隠されると見たくなるのは人情というもの。
「チャタレイ裁判」、「表現の自由」なんていくら左巻きがカッコつけても、結局は見たいのは局部ということw。
そんな時、突然、名作と呼ばれる作品が登場したのでした。
それが「洗濯屋ケンちゃん」というものでした(笑)。
まるで件の人気テレビ番組、「ケーキ屋ケンちゃん」が進化したようなネーミング。
お粗末なストーリーとグロテスクなだけで、ムードもなにもあったものではないのがそれまでの「裏モノ」でした。
ところが、これまでの「裏ビデオ」とは違い、「洗濯屋ケンちゃん」はしっかりと作られていた実に意欲的な作品でした。
もちろん当時、まともなAVメーカーがそんな「裏モノ」を作るわけがありません。
ビデオデッキの普及でAVメーカーは乱立、ゴールドラッシュとばかりに空前の好景気に沸いていたのにわざわざリスクなど冒す必要はありません。
そうなるとどうしたって、急場シノギのいかがわしい連中の作品となります。
ちゃんとしたシナリオや演出などで作れるわけがありません。
「ストーリー」なんて、そんなの期待できるわけがありませんでした。
そこに現れたのが「洗濯屋ケンちゃん」だったのですww。
それはちゃんとした作品でした。
噂が噂を呼んで人づてに手に入れたりダビングしたりして画質はどんどん劣化し、私が見れた時、その画質はろくでもありませんでしたがw。
ただ、そこには、まさに口コミで広がっていた「アンダーグラウンド・カルチャー」を感じたものです。
ストーリーというもの、これがまた「ケーキ屋ケンちゃん」などを知る世代からすれば興味深いものがありました。
ちょっと前は御用聞きというものがいて、その洗濯屋さんが出入りしているうちに奥様を口説き落としてしまう。
ねんごろになってしまった奥様は洗濯屋の来訪を心待ちにするようになり、ムフフなことに毎度なるというお噺。
「毎度アリ」という奴ですw。
おそまつw
若い連中というのは世間での仕事の仕組みに興味を持つものです。
まだ人生の選択は決めておらず、追い込まれてもいない。
職人、勤め人、役人、資格。
歩合、ノルマ、管理職。
人生はまだその暗い顔、厳しい荒波の片鱗を見せておらず、若い連中はどんなことでもできるサ、と自信満々です。
そうして「洗濯屋」って何だろう、「クリーニングの御用聞き」って何だろう、そんな御用聞きと奥方の密事なんてあるのか、どんなキッカケだろうなんて、ポルノのストーリーに興味津々となったものです。
しかもボカシなしですw。
それが洗濯屋ケンちゃんだったのでした。
今だったらどうか。
今、「洗濯屋」って言ったらマネーロンダリングの代行業者に聞こえちゃうことでしょうww。
あまりムードのある話にはなりそうもありません。
汚いオリンピックのカネ、資金を洗浄してくれる連中がバッハ会長にくっついてやるわけです。
電通や民放からのキャッシュバックを株屋に渡す。
そうしてIPOに当たったと知らん顔をしてカネがキレイなものになりご清算。
なーーんか、薄汚い。それこそそボカシが必要ですww。
それともケンちゃんにキレイに片付けてもらいましょうかww。
・・・でも、期待のIPOのはずが初値が割れ続けて、すっかりコゲついちゃったりしてw(笑)。
アイロンでコゲつかせたらもうアウト。
おそまつ
※ あれから何十年と経って、今では日本のAVメーカーは海外進出を果たしています。
だからノーカットやボカシなしなんてのは普通に作られています。
海外用とボカシ入りの国内用ということです。
だからそれが流出するのも、「ヤラセ」でもなくてよくあることなのです(笑)。
ここだけの話。
亡くなったTバックの女王の飯島愛ちゃんが、自分の出演したビデオの裏版が流出してしまったことに激怒したという事件がありました。
誰だってそんな作品に関わっているはずです、だからアタシはどうしてそこまでお怒りになるのか不思議な話に思えた。
しかしあれは、HIV感染を指摘されたくなかったからなんだとアタシは思う。
コンドームをつけないでした映像があればそれが証拠になってしまうから。
今はHIVはクスリを常用すれば寿命まで生きられるということです。
しかし、そんなクスリを生涯飲み続けるなんて、そんな目は嫌でしょう。
ちゃんとコンドームは使いましょうw。
あ、ああ・・・。
オリンピックの連中・・・税金でコンドームを配ってもらって、そんな連中もいる(笑)。
おそまつ
