サイコパスな俺
どうやら自分はサイコパスなのかと思ったりする。
知恵袋でもそうだが、ネットのヘッドラインに病気やら症例やらパターンが書かれるとすぐに影響されるのがいる。虫歯の治療の銀歯がどうとか書かれ、その記事が出たたとたんに、銀歯についての質問が増えたりする。いわく、どうしたらいいでしょう。って。
自分がサイコパスなのかどうなのか、それもそういう影響を受けたものでしかないと気にしなきゃいいのだけど、気になる時もある。
それを嫁に聞いてみる。
すると、その通り、お前はサイコパスだ、という。
ネットに時々出ている症例だのが該当するから、「そうだ」といわれれば、自分でもうなずくしかない。しかし血液型とか星占いレベルだぜこれ。
しかしなぁ、考えてみればなぁと、人に聞いておいて言い訳をしている。
それは図星だと自分であせっている証拠だ。(笑)
しかし嫁は自信をもって繰り返すだけだった。
自分では「異常な」サイコパスというものの実像は実はあまりよくわかっていない。言葉遊びに過ぎない感じもするし、ただの異常者のことを言うような感じも受ける。その程度の認識。
まあキチガイと言われるのは慣れているんだけれども。新しい響きの言葉だととまどうのかな。人にサイコパスと言われたことはまだないわけだし。
それに、どうもサイコパスってのは社会生活ができているケースだとカネに困らないようじゃないか。ビルゲイツがそうなんだとか。むしろ俺は金を捨てているぜ。まあスティーブはそうだった。確かに彼はおかしいところがあった。俺は知ってる。
それを言うと、嫁はそのまま答えないで笑って寝返りを打った。
嫁は最近はストレッチを熱心に続けていて、例の変形性股関節症を和らげようとしている。そこそこキクらしくてそれからは寝ながら常に痛みを訴えるということはなくなった。
それでもこちらは山歩きとかについて行ってもらいたいもんだから、人工関節にしてもらいたいんだけれど。
「お前だって機械の身体が欲しいだろう」と言ったら普通に通じたので少し驚く。ヲタでなくても通じるらしい。俺も半可通だけど。
寝静まって暫くしたら、隣で嫁が笑い出したのが聞こえた。
隣にサイコパスがいても安眠できるなんて、どんだけ神経が太い奴なんだYo!。
地震でも起きないとしたら危険だろ。
