金魚かわいや
「金魚かわいや、かわいや金魚~♪」
・・・確かにそんな歌があったはずなのだが、調べても出てこない。
ガキの頃はまるで金魚にそんな認識はなかった。
金魚が可愛いなんて思ったことがなかった。
水槽や金魚鉢で泳いでいるのを見て、生き物というのは面白いものだ、そんな風に思ったぐらいだった。
今、ウチの庭には朽ちかけたプールがあって、そこに一匹の金魚が住んでいる。
餌は自然に増える苔と夏場のボウフラだ。
丸々と太って栄養のよい様子でいる。特に世話はない。
プールはそろそろ買い換えないといけないが、まだ水は張れている。
リビングから庭を見ると、必ずそこに目がゆく。
赤い紅色の金魚が一匹、悠々と泳いでいる。
ちょっと姿が見えないだけでむやみに心配してしまう。
暖かくなったこの頃は、日中なら、尾の方をわざわざ水面に突き出すようにして、なにやらごそごそとやっている(笑)。
とても可愛らしいと思う。いとおしい。
雨の日はとりわけ嬉しそうに見える。
雨粒で水面が揺れるのを感じようとするように水面にクチを出してパクパクと動かす。
今年はプールの真上の藤棚が満開だ。
その花弁が降ってくるのを面白そうにしている。
花びらに近寄っては尾で動かし、戯れる。
上から落ちてくるものに興味があるようだ。
ただ我々が庭仕事などをするときには我々の影にさっと動く。身構えるようだ。
強い雨が降った先日は、わざわざ台のところに昇ってきてピチピチとやっていた。
危なっかしいというぐらい、水深の浅くなったところを行ったり来たりしていた。
「台」というのは、盆栽鉢をひっくり返したものが沈めてあって、何かあった時のシェルターにと置いたものだ。
猫などが金魚を狙っているようなことがあったものだから沈めてやった。
親の一匹の金魚は、どうしたわけか夏のある日、プールから飛び出して瀕死になっていたのを発見したことがあった。
それで私は今の金魚の姿も見えなくなると心配してしまうようになった。
地震に驚いて、部屋の水槽から飛び出したのはメチニスだった。
似たようなことがあったのかも知れない。
プールから飛び出した時は無事だったが、そのうち病気をしてひっくり返って泳ぐようになり、とうとうその親金魚は亡くなってしまった。
猫やら地震やら、そんな嫌な目には逢わないようにと願いつつ、金魚のことはただ見守っているしかない。
名前はない。
生き残った今の金魚は、かつての金魚の夫婦の一粒種だと私は思う。
三匹して仲良く泳いでいたのを発見した時には嬉しかった。
いつの間にか子供を産んでそれが成長していたのだ。
しかし家内に言わせれば、こいつはそんな忘れ形見のようなものではないという。
あの夫婦はたった一匹しか産んでないなんてことはない。
子供を産むそばから稚魚を食ってしまっていたはずで、だからむしろ「サバイバー」なのだという。
だから、仲間をもう一匹入れてやりたいと言うと家内は反対する。
一人でプールにいて、私は楽しく過ごしていると思うのだが、家内は「退屈しているんだろう」なんて言う。
刺激が欲しいから、雨粒や藤の花びらにも喜ぶのだ、と。
私と家内はまるで受け取り方は違う。
今日も金魚は元気にしている。
凍てつく冬には氷の下で眠るようにじっとしていて、春になれば動き出す。暑い夏場はボウフラを食べて元気一杯だ。
秋の夜には藤の実がはじけてプールに落ちる。驚いたり面白がったりしているのだろう。
頭の良さそうなやつに見える。
一人の時間、いくつもの季節をやり過ごし、すっかり智恵はついたことだろう。
広いプールを独り占めし、悠々と泳ぐ。
我々に似たところもきっとあるかも知れない。そう思った。
※ 帰ってみると家の中はまだ寒い。
外では汗ばむほどだったのに。
油断大敵三寒四温、コロナご注意、風邪ひくな。
なーんてww。
アタシのはラップじゃない。日本のラップなんて認めん。
茶髪金髪、うぜえのがイキってるのなんてみたくねえw。
今日はスーパーで、まるで「マルーン5」の曲、そのままのメロディのJ-POPがかかってて驚いた。
ありゃ許可取ってる感じじゃなかったナ。ヤバいだろwww。
詩がまるで違ったもの。
maroon 5 - sunday morning
「マルーン5」ってのはまったく取りとめがないバンドだ。
なんでもやっちゃうw。
食器屋で言えば、まるで「たち吉」のような連中だと思うwww。
織部でも清水でも、信楽だって何でもやっちゃうw。
