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割引噺、スーパーの孤独

 物売りというもの、つまり「商売」というのは、結局は「相対取引」というものです。

 売り手がいて買い手がいる。
 お互い合意の上での取引です。

 だから、商品のことを聞いたり、どんな味なのか聞いたりする。
 それどころか、「まけてくれ」なんて言うのだって自由。
 お客の勝手です。



 ところが、スーパーというのが普及してそれが行われなくなってゆきます。

 スーパーというシステム、その販売の形態は登場の最初からそれを拒否していました。
 お客さんとの対話の拒否ということです。

 全てはあらかじめ手順や流れが決められていて不用意に変えられたりしません。
 画一的なお客対応です。

 だから馬鹿でもチョンでもw、誰でも売り手側に立てる。
 パートさんがやる仕事は清算だけ。面倒な対応はしてくれません。


 その代わり、お安くしましょう、大量仕入れいたしましょう。
 なーんてのがスーパーのスローガンだったからです。


 一部、今でも「大阪のオバちゃん」みたいな雰囲気でやってるところはあるでしょうがw、スーパーという新しいモノ売りの形ではそういう交渉はないことになった。


 その代わりにスーパーは色んなイベントや出し物、サービスを提供してくれます。

 子供連れのために風船を配り、試食をさせてくれ、七夕の願い事のツリーを用意してくれたりする。
 トッキュウジャーが来てくれて怪人と戦ってくれるw。


 こうしてスーパーという形態が進化するに従い、相対取引のプロセスが伴わないモノ売りが主流になっていきました。




 スーパーの影響で、「販売」とは売り手側からの一方的なオファーが中心ということになってゆきました。

 お客はつけられている値札を見て自分で考えるしかありません。
 売れなければ値引きシールを貼る。そういう取引になってゆきます。


 昔のことなら「ええいっ!そんならオマケしちゃうww!」とか、沢山買ってくれたらサービスしてくれるとか、「残り物ひとつだから付き合いで買ってってw」。そんな掛け声や「推し」があったものです。

 それがなくなり、ただの虚しい掛け声だけになった。

「えー、らっしゃい、らっしゃい!」

「・・・何? だから何!? だから何だって云うの!」

 ついついこう言いたくなってしまうのは古い世代ですwww(笑)。

 その後ろにつく言葉がないんだ。「お安くしとくよ」ってww。





 その代わり、値引きシールというものが発達しました。

 一方通行になってしまった商売でも、やはり待っているだけではしょうがありません。
 値段も動かさないといけません。
 お客とのコミュニケーション手段が必要になります。

 そうして発達したもののひとつが「値引きシール」というものです。

 まるでお見合いパーティーよろしく、「私はいくらの値打ちでしたが値下げしました」と、割引シールを使ってアピールがされるようになりました。


 商品の説明を書いたPOPやディスプレイなども工夫されるようになりました。

 もちろん、そこでもやはりお客との「対話」はありません。


 お客の声にいちいち店員が対応しないのですから、いくらだったらお客は欲しいのか、値段の落としどころは売り手には見えません。

 値引きシールの「呼び値」を細かくしたり、大きい刻み幅で「処分」ということをお客に訴えたり、なかなか難しいものがあります。





★ そのためにPOSというものも生まれました。
 「ポイント・オブ・セールス」という、あのレジで「ピッ」っとやるあれです。

 POSというのは最初はコンビニから始まったものでしたが、考えてみればコンビニなんて最初からお客とコミュニケーションのない販売形態でした。


 コンビニはどんな世代やどんな性別で売れているか、どんな人たちが買ってくれるか、売れ筋商品は何か、なんてことをリサーチして品物を並べました。

 いわばそれは「会話なきマーケティング・リサーチ」でした。

 このやり方は今ではほとんどのスーパーで導入されています。






★ コンビニという業態が普及するに従い、POSシステムというのはひとつの産業さえ作り出します。そして進化してゆきます。


 スーパーにもPOSが導入されるようになり、支店やフランチャイジーからデータを集めたり、わずか数店舗しかなくても、売れ行きを集計し販売動向を掴み、そして販売戦略を練るということが行われるようになりました。

 時代も追い風になりました。

 デジタルとデータの世の中になっていたのです。


 それだってデータを見て判断するのは人間です。
 一方的で勝手な憶測に過ぎません。

 しかしコミュニケーションがなくなったのだから、それしかお客の気持ちを計る手段はありません。


 そうして、POSを取り巻く産業が一定の地位を確立してしまうと、やがてますますお客とのコミュニケーションはなくなってゆきます。

 もはや店員と客が会話すること自体が「尋常ではない」ということになってゆきます。

 とっくに「パラダイム」は転換していたのです。


 今、店員に声をかけたりすればみんなギョッとした顔でこちらを見るものです。
 それはコロナ以前からそうでした。

 今ならもっと「ギョッ」とされるでしょうがwww(笑)。




★ こうした社会の潮流が出来ると、世間での余計な会話というのがなくなり、結果として社会で人々は孤立感を深めてしてゆきます。

 「アカの他人とクチをきく」ということがなくなってゆきました。
 個人の店でさえ顔見知りになって、それからやっとお互いに挨拶をするようになったり、ちょっと軽口をきけるぐらいです。

 だから今はスーパーへの買い物を家族連れ立って行くということが多くなりました。

 昔の話をすれば、毎日の「買い物」なんてみんな一人で出かけたものです。
 別にそれで寂しいとか面倒だとは思わなかった。


 若い世代には信じられないことでしょうが、昔は店でももっとコミュニケーションというのがあったものです。


 店頭で威勢よく売っているアンちゃんがいて、何人かの客が店先に並べられたものを眺めたり、売り子の様子を取り巻いて見ている。

「これさ、新鮮だからサ! ホントに美味しいよぉ安いんだからぁ!

 なーんて、売り子のアンちゃんが呼びかけている。
 ポンポンなんて叩いたりして、美味しいんだとスイカなんか売っている。
 ・・スイカなんて、アタシはずっと食べてないw。

 すると、その群集の中から誰かから、まるで歌舞伎か何かw、コント野党国会のヤジのように声を飛ばしてくる人がいるw。

「お兄さんさぁww! そしたらもっと安くしておくれよぉww!」

 なーんてw。

 するとみんな爆笑したりした。
 アンちゃんもそれで負けずと言い返す。

「いや、もうっ、これホンッとにw、これでギリギリだってぇぇえwww!」
 なーんて。

 そしてまたみんなが爆笑する。
 そんな光景が昔はどこでもあったものです。
 そこには取引の賑わいがあった。

 株式市場にも「場立ち」というのがありました。




 今はそんなものはありません。

 よく聞く話ですが、「イ×ンの出店で街に賑わいがなくなった」とか、「商店街が潰れてすっかり閑散としてしまった」なんていう話があります。
 しかし本質はそういうことじゃない。

 だって、それならイ×ンで賑わえばいいんですから。
 でもそれはないw。

 イ×ンでは「賑わい」はありません。
 イベントとか何かの出し物があるというだけです。

 トッキュウジャーが来るというだけですw。


 パート店員さんと交渉して値引きなんかしてくれるわけはないんですからw。
 クチをきくことと言ったら商品がどこにあるかぐらいです。

  
 もうそんな光景はなかなか見かけません。




 そうして人々は孤立した気分になってゆきます。
 買い物が寒々しいものとなり、誰かと連れ立って行きたくなる。

 その代わりにLINEなどに依存したり、スマホで常にお互いの様子を窺うようになりました。

 コロナだというのに、どうしても会食したくなる。
 集まりたくなる。
 止められないほど、人々の誰かとつながっていたいという欲求は強くなりました。


 結局、こういう社会でのコミュニケーションの不足とそのストレスによる社会動態の変化というものは、全てが発端はスーパーというものだったかも知れません。

 スーパーという形態から始まったものかも知れないのです。


以上が、スーパーの割引シールからの文化人類学的な考察ということになりますww。


あせいちょうごりがとうございましたw




 ・・・店員は黙って割引シールを貼るだけです。
 客はそれを見て黙って考える。

 ホントに安いのか、グラム当たりが特売の時より高くなってるんじゃないか、わざわざ値札を付け替えてから値引きシールを貼ってないかw。
 お客にも色々と考えることはあります。

 しかし店と交渉するわけではない。


 店側からすれば、いわば「一人相撲を取らされている」ということになります。


 もうちょっとしたら、すぐにまた次の場所、五月場所が始まります。

 楽しみです。


おそまつ



※ 「トッキュウジャー」というのは何もアタシが考えた架空の戦隊ではありませんw。
 ちゃんとしたメジャーなもの。

 これを始めて見たときは衝撃だった。

 ショーをやってたんですが何事かと思った。

 まるでふざけているような名前です。
 子供らが、こんな馬鹿にしたような戦隊モノに喜ぶわけがないと思ったら意外と人気があった。


 それぞれ、そして色んな電車の色がモチーフになっています。

 山手線、中央線、京浜東北、総武線、関東の電車が中心。

 敵はそうすると阪神梅田線とか、関西のw?

 訳が分かりません(笑)。

だ、だいたい特急って、山手線に特急はないぞwww!!

 おそらくは鉄ヲタと戦隊ヲタとをミックスさせたというコンセプトなんでしょう。


 しかしそれにしても、「洒落だってこと」を理解しちゃう子供っていうのもなんだかすごいと思った。




 昭和の頃、戦隊モノというのが登場して一世を風靡したものです。


 ゴレンジャーというのが最初だったと記憶しています。

 なぜか必ず紅一点、女の子が入るの。

 別にオンナばかりで男ひとりでもいいじゃんと思ったりした。ちょっとポリコレを入れたくなっちゃうw。

 男女同数にしちゃうと、どうしたってカップリングということになるからちょっとイケナイのかな、とか、妄想して考えた。

 サンダーバードでさえ恋愛要素が入ったりしました。


 戦隊モノ、とりわけピンクさんはエロかった記憶もありますが、ピンクなんて、まさに名前の通りじゃないかw。

 しかしヘルメットなんか被っちゃうと誰だか分からない。
 ちょっとセクシーさが薄れます。


そんならヘルメットにピチピチ、パツパツのタイツで・・・・


 おお゛ーーーーーーっっ!、 ほっん、ごほごほ、

 げ、げほげほん(笑)。 げほげほほん・・・ゴホン。

・・・ご、ゴメン。 な、なんかムセちったwww。
 

 子供には見せられん。


おそまつ


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