生姜焼きをご馳走様でした
生姜焼きで使うのは豚肉です。
☆
あまり牛肉でやる生姜焼きというのは聞いたことがありません。
牛肉をよく食べるようになったのなんて、ごく最近のことです。
昭和の時代、牛なんてそうは食べませんでした。
実際、アメリカとの貿易摩擦で安く食えるようになり、和牛の需要さえ広がった。
それにしても今の年寄りはよく肉をお食べになるww(笑)
子供に「ステーキ」なんて言ったら、昭和の昔は豚を塩コショウで焼いたものだった。
肉と言ったらたいていは豚か鶏でした。
牛肉なんてスキ焼き、シャブシャブぐらいだった。
ステーキと言ったらビフテキ、牛でしょうと、「トンテキ」なんてわざわざ言い始めた店もあります。
トンカツはあるがビフカツはどうにも合う感じがしない。
生姜焼きはスパイシーなのがなにより美味しい料理です。
そしてよくご飯に合う。
牛丼とは違ってビショビショさせない。ご飯をしっかり食べながらのオカズという感じ。
生姜焼きは生の生姜を摩り下ろして、タレと混ぜて肉に揉みこんで焼きます。
タレは蕎麦ツユ系の味。少し甘め。
生姜を使うのは、別に豚肉に臭みがあるからってこともないでしょう。
タレや生姜の味がよく滲みると、豚というのは格別の味がしてくれます。
食材として優しくてあまり主張がない。
豚肉は脂がなにしろよい脂です。
アタシはカラダにそんなに悪くない脂だと思っています。
コラーゲン部が多いのです。
焦げ目を少しつけるように焼いて、皿に盛ったらキャベツの千切りを付け合せに。
そっちはソースをかけて、生姜焼きの肉汁もからませたりして付け合せのキャベツも美味しい。
七味などをかければ、これまたスパイシーな味わいです。
今の季節は生姜がよく出回っています。
あちこちの家庭でも生姜焼きをおやりになっていることでしょう。
この生姜焼き、嫁はあまり馴染みがないらしくて、昔からアタシが作ることが多い。
ただ、生の生姜を摩り下ろして作るってのはちょっともったいないアタシ。
それにアタシは不精でもありますw。
せっかくの生の生姜はカオマンガイとかもっとスパイシーな料理に使いたいもの。
結局、甘酢に漬けてしまうのが一番なんだけど。
・・・ガリですw。
そこで貧乏性のアタシは生姜焼きをどう作っているかというと、生姜のすり下ろしの小袋なんかを沢山スーパーからタダで貰ってきて、それで作ってました。
いくつも袋から出してビニールに入れてタレと揉む。
ただ、これ、なぜか生姜の風味があまりしないのです。
色や香りは生姜に間違いないのに。
そのまま豆腐なんかにつければ生姜の味は感じます。しかしそれだって薄いもの。
生の生姜の摩り下ろしには敵いません。
生姜焼きにしても、ピリリとするところがなくて前からちょっと不満でした。
たまに生の生姜を摩り下ろしてやってみると味の違いは歴然としています。その強烈なアクが肉とよく合います。
昨夕のこと、アタシはこのことでちょっとした発見をしたと思ったのでした。
小袋じゃなくて、やはり無料でいただける寿司の「ガリ」を使ったらよかった。
ガリというのは甘くした酢漬けですが、生姜の味は摩り下ろしの小袋よりずっと濃く感じます。
これをそのままビニールに入れてタレと揉んで焼きました。
なかなかよい味ではありませんか。
ガリの食感もなかなか良いのです。
これは発見。
何ごとも固定観念にに囚われるのはいけません。
なんだって「やってみなはれ」なんて言います。
シャブシャブ用の豚肉で作りましたから、ソフトな仕上がりの生姜焼き。
美味しくて美味しくて。
酒が欲しくなったがまだ時間には早かった。
それは生姜ないw。
おそまつ
