自己犠牲の精神で食べたつもりが・・・
あけましておめでとうございます。
☆
今年もよい年でありますように。
今日は「三日とろろ」の日ですがウチは今年もムリでしたw。
まだお節が残っています。
今年はあまり大きなものは買い物はありませんでした。
カニはやたらと高い。数の子も今年はなし(泣)。
タコ、明太子、焼き魚用の魚でメバル、赤魚、ハム、そんなところです。
「正月は鯛のオカシラ付き」なんてよく言いますが、鯛は焼いたらパサパサしてしまう印象があります。兜煮なんてずっと美味しいのに。
鯛なら刺身とか煮付けでしょう。それなら粕漬けの赤魚の方がずっと美味しくてめでたいww。
そんな強がりもそれこそ毎年のこと。
「何も買えなければ正月なんてなくてもいい」なんて覚悟はしていますw。
それでも何かと安く色々と買えてしまう。
大晦日の夕方がお正月の買出しの勝負。
ギリギリを狙って最後の最後に揃えています。
いつかは、何もない野菜粥だけの正月でもいいと思っているのですが、年末はモノが安い。
結局、「死刑占い」にしてもウチの場合は割引次第なのでしたw(笑)。
「地獄の沙汰もカネ次第」ですw。
お正月、「死刑占い」なんてどうでしょう。いい「厄落とし」になるかもw。
実際、ウチはお節は手作りですが、煮物、ナマス、伊達巻、雑煮と、あまり苦労はありません。
市販のお節セットよりもボリュームも、きっとお味の方も上等です。
ああ、「バードカフェ」。
そんなこともありましたw。なにもかもが懐かしいww。
今年もアタシが伊達巻を作りました。
タラの代わりにカラスカレイを入れたけど、繊維が立ってなくてタラより美味しくできたかも知れませんw。タラは「桜でんぶ」になるぐらいでやはり繊維質が強い。
今年は巻く時に接着するようハチミツを塗ってみたらしっかり巻けました。
元旦に嫁と二人だけ。
ちゃんとおごそかに挨拶をして、ささやかなご馳走をいただくのがウチのお正月です。
しかし、今年はしょっぱなから大失敗してしまった。
ひどく嫁を怒らせた。
新年からなんということw。
ええい、厄落としw。令和三年、最初の記事は嫁を怒らせたことの振り返り。
嫁が大好きなタコの先っちょのグルグル小さく巻いているところ、あれをアタシがつい不用意に食べてしまったのでした(笑)。
新年の乾杯をして、お重の蓋を取ります。
まずはナマスの味を二人で見て、なかなか上出来だね、なーんて言って食べ始めます。
今年はクリスマスのオレンジ煮の残り、オレンジの皮を刻んで入れてありました。
鉢植えの柚子が今年はひとつも実らなかったので代わりに。
いつもよりフレッシュな柑橘系の香りがあります。
黒豆も美味しくできている、シワもない。
田づくりもレンチン簡単、よいお味です。カラカラと軽いオツマミ系。
煮物も薄味で飽きません。
うん。いいねw♪。
そんな風に箸がひとわたり一周してゆきます。
少しすると、嫁がワクワクしたような明るい顔をフイと見せた。
なんとも可愛らしい顔をこちらに見せたww。
そして、こちらに焼き魚の皿をぐるりと回す。
嫁は、一緒に盛り付けてあったタコを見せようとしたのでした。
私はすっかり忘れていたけど、タコのグルグル巻いている先っちょの小さいところ、あれが好きな嫁。
嫁は自分で酢ダコにしたそれを自慢げにアタシに見せようとしたのでした。
「あっ。」
そしたら、嫁の顔が凍りついたw。皿を凝視して固まってしまったw。
みるみるうちに嫁の顔は凍りつき、真っ青になったような気がしたwww。
そこ、すでにアタシが食べちゃってた(笑)。
「ここにあったタコのグルグルの、あの小さいの、食べちゃったの!」
あ、ああ。そうだった。食べちゃったw(笑)。
「ええっ? いつ!? いつの間に!? 僅かのあいだに?」
「え?・・え、・・ええーーーー(涙)」
何気なく食べちゃってた(汗)。
アタシはもう、早速という感じで、「つまらないものだからこれは食べてやろう」なんて感じで食べてしまったのです。
いつもそんな風にアタシはなんてことないものから食べます。
嫁は美味しいと思うものから食べる。
アタシはつまらないものから食べる。
こちらとしては、嫁へのちょっとした自己犠牲のつもりなのです。
ところがそれが嫁には違うのw。
「そこが一番美味しいところなんだよ(泣)!」
「なんでわざわざそこから食べるの!」
もう泣き出すような勢いwww。 ヤバいw(汗)。
アタシも嫁が好きだったのをやっと思い出した。
「だからナw。つい、日頃からつまらないとこだと思ってるもんだから、食ってやろうかと・・・(笑)」
堪えているが嫁は今にも泣きそうだ。呆然。よほど楽しみにしていたのかw。
「つまらないとこだと思ってるなら食べなきゃいいのに!」
「いつも言ってるのに。タコのその端っこのグルグル巻いたとこが好きだって!」
「タコはそこが一番美味しいところなんだよ、分からないなら食べなきゃいいのに(怒)!」
「魚だって尻尾の方が美味しいのに!」
「いつも言ってるのに!」
「私が美味しいと思ってるとこを、つまらないなんて思われて食べられちゃうのは嫌だよ!」
もうたいへんな剣幕です。ひどく怒らせたw(笑)。
参ったw。
結局、なんとか機嫌を直してくれたけど、元旦から大失敗なのでした。
アタシは何度聞いても忘れてしまう。
どうしても覚えない。
食事をしていると、嫁は終わりの方になって「これは食べられない」とか「これ、あんまり好きじゃない」なんて言う。
それをアタシが食べてやるのが普通です。
しかしそういう言い方、その言葉を聞くのがアタシはあまり好きじゃない。
「あんまり好きじゃない」、嫁はそういう言い方をする。
アタシはそれが嫌。
なんだか嫁に食べてもらえないヤツラ、料理が可哀想になるから嫌なのw。
嫌いなんて言わず何んでも美味しくいただけばいいじゃない。
アタシは不満だ。
そうは言っても無理させることもない。給食じゃないんだからw。
嫁は子供の頃、給食で残され無理やり食わせられて頭にきていたというクチ。
好きなものを食べればいいとはアタシは思う。
それならと、アタシが先につまらないものを食ってしまえばいい。
そうすれば食事の終わりも二人でニッコリ、「ご馳走様でした」と言えるw。
それがアタシの習慣になっちゃった。
そういう「自己犠牲」をすれば、アタシは二人の食事を楽しく終えられると思う。
それで自分が昔から考えているもの、「つまらない」なんて思い込んでいるものから先に箸をつける。考えもなく何気なく食べてしまうのです。
それが嫁の認識と違うことがあります。
★ 魚の尻尾、
「よく動いてたんだから身がプリプリして美味しいとこだよ!」
何かの端っこ、
「端っこは楽しいとこなの!巻き寿司だって端はご飯よりネタが多いじゃない!」
カスみたいなところ、溶けちゃったモノとか煮過ぎちゃったのとかw、
「それが独特の味わいがあるの!」
アタシが酢蓮にした薄切りレンコンの余り、その端っこを煮物に入れた、
「福神漬けだったらそんなレンコンの小さなとこはお宝でしょ!」
・・・タコの小さな脚、海老の尻尾、カニのガニなどなど(笑)。
つまらないように思えるとこでも意外と嫁が好きなものが沢山あったりするw。
美味しいと思ってるところが結構あったりする。
アタシはなかなかそれを覚えない。
嫁も宣言まではしないもんだから、食ってしまってから言われる。
逆にアタシの方は豚肉の脂身はコラーゲンだから美容にいいなんて言って、嫁になんとか食わせようとしたりする。鯛の兜煮の目玉だっていいのに。嫁は嫌い。
お互いそういうすれ違いがあります(笑)。
お前だって!
日頃から俺に気を遣うところを見せとけばこんなことは起きない!
そんなことをアタシは言い返したものですが、元旦なだけに穏やかに言い過ぎないw。
我慢w。
食べる前の写真を確認しましたww。
タコの足の先っちょ。
グルグル巻いた小さなヤツが確かに最初は載っていた。
静かで穏やかな正月と言っても、それなりに波風は立つものですw。
よとしもころしくw
ヨーソロ
