コロナ禍での店舗噺
今日、嫁と歩いていて、また街の風景が少し変わっていることに気がつきました。
夕方の散歩でした。このところ街の様子が変わってゆきます。
コロナの影響ということでしょう。
家族向けのステーキ店が閉店していたのでした。
行ったことはありませんが、いつも繁盛してたのに、看板も取り外されて蛻の殻(もぬけのから)になっていました。
「これって、コロニャなの?」
「いや、前から実はダメだったっていう、そんな話もあんじゃね」
なーんて二人で噂話になります。
コロナのせいでなくとも、経営の不始末をコロナのせいにして閉店なんて話もあります。
あちこちで利用される「コロナ禍」ww(笑)。
もう「コロナ」って言ったらなんでも通りそうな風潮があります。
「コロナの感染が拡大しているのだから左巻きの文系学者にカネを寄越せ!」
なーんてw。
何も冗談ではありません。レナウン倒産もあります(笑)。
時折通り過ぎるジョギングの人々。マスクはしていない。
で、その店の隣、まさに隣にもう一軒店が営業していました。
和食の店、ここもチェーン店です。
ここもかなり繁盛していた印象があった。
通りかかるとよく個室のような座敷の様子が見えていたものです。
「おお、みんな食ってる、食ってるwww」
我々はよくそこを通りかかるとそんなことを言って冷やかした。
ところが、今夜はその座敷が見えません。通りに面した障子がほとんど閉まっていて外から中が見えないのでした。
僅かに開いた障子から客は見えません。
閉店ではないようです。
嫁が言う。
「こっちは、もうお客がいないから隠してんだね」
「へ?なんで隠さないといけねえんだ?」
「だってさ、そうでしょ。XXX産の野菜だってサ、これはあまりに安いってことになると、やっぱり放射能でヤバいのかってことになるじゃん。」
「それと同じヨ。お客がいないとヤバそうでしょ♪。」
・・・ん、んーーー、なるほどw。
しかし、ちょっと待て(笑)。
そこ、逆ではないのかとアタシ。
「XXX産の野菜が安く売っている。風評被害があるんだねぇやっぱり、って、『まあ買えるんじゃない?』ってならないか?」
食べて応援w。
「安くなっちゃったけど売られてる。だからセーフ。」、と。
そうはならないのか。
この和食チェーンのことに当てはめて言えばどうか。
つまり逆のことです。
お客がいない。
そこは「密」じゃないということなんだから。
だから隠すんじゃなくて、オープンにしたらいいのではないか。
そうしたら、お客も考える。
「おお、ここは客が少ないから安心だ、密ではないからは入ろうか。」
なんて(笑)。
だからなんで隠す必要があるのか。
むしろ密でないと分かるようにした方がいいのではないか、と。
どうか。
嫁の意見は違う。
いわく、
「必要だからマスクしてるわけじゃないでしょ。
みんなしてるからマスクしてるだけなんだよ。
ジョギング中なんて効果ないのにマスクしてる人いるし、人が周囲に誰もいないのにマスクしてる。そんなもんだよ。」
つまり店で言えば、客がいないとなると、「ヤバそうだから止めとこう」ということになる、それが嫁の読みです。
もし繁盛していれば、、、
「みんな来ているから安心だろう。入ってみよう。」
となる。
誰も密とかそうでないとか、感染防止のために考えたりしない。
「みんなが行くから行く、右へならえってだけ。」
嫁はそう言う。
だから、この和食チェーン店は「客がいない」というのは隠した方がいいと障子を閉めた。
客がいなくて密じゃないから安全だ、なんて、売り物にならない、と。
「だから、『密になるから客は来なくなる』って予想されていた回転寿司が最近は盛況でしょ♪」
、と。
確かにコロナの第一波の時、回転寿司はこれからダメだろうといわれていました。
今は盛況です。
読みは外れています。みんなが行って列さえ作ってる。
グウの音もでないw。
嫁の言う通りかも知れない。
「安全の尺度」としては、密か密でないかは安全かどうか、その基準になるはずです。
なのに客がいない店というのはアピールにはならないのか。
いったい、「経済の見えざる手」、はどこへ行ったのか・・・。
「みなが入っている」方がよい印象を与えるなんて。
「混んでるから危険」と思うより、人が集まっていることの方が安心だ、と。
感染、クラスターの話はみんないくらでも聞いているはずなのに。
「そこが、ちっがっーーーーーうw!♪」
ビクッ・・・(汗w)。
「閑古鳥だからヤバいと思うんでしょ。
混雑してるから安全だと思うのよ。人が行ってんだから。
一蓮托生、大丈夫ってこと。
自分で判断なんかしないのよ。ほとんどの人は!」
え、えーーーーーーーwww。
「そうよ。だからGoToなんでしょww。
だからXXX産の野菜がまだあんなに高いのよ。
ホントは市場ではバカみたいに安いのに。
それを安くしたらますます売れなくなるじゃないw!」
んーーーーー。
そのまま首肯しがたいものがありますが、どうも軍配は嫁のようです。
ちくしょうww(笑)。
考えてみれば、投資行動にしてもアタシより嫁の方が上手だったりします。
深読みでアタシは間違っているのか。
いや、アタシが判断している理屈は合理的だと思うんだけど。
違うのか・・・。
アタシは、まず需給というものがあると思ってんだけど、価格が需給を作る?
もしかしたら教条的すぎるか?。
消費者心理か経済原則か・・・。
「おい。そしたらよw、
そしたら、このところ秋だってのに栗も筋子も買えてないんだ。
マツタケだって高級食材店で中国産を見ただけだろ。
あれはどういうことなんだよっ!」
「それは売れないから売らないんでしょうにwww♪。
私たちみたいに安くならないと買わない人ばかりだから。
利平栗だって地元ではきっと安く美味しく食べてるよ。
筋子だって地元できっとイクラにしてるってww。
誰も買わないから売らないの!」
「??え。 えぇぇええええええーー??ww。」
おそまつ
