スターバックスコーヒー
ある時、一緒に仕事をしていたオイジンのガトコが、「ちょっとスタバに行こうぜ」なんて私に言いいました。休憩したいのだそうだ。
☆
「頭を使うと甘いものが欲しくなるじゃんかww」、なーんて言う(笑)。
随分と前の振り返りのこと。
スターバックス・コーヒー? なんだそれ? アタシは言った。
当時、まだあまり日本では普及してなかったスタバが、そろそろオフィス街に新しく出来始めていた頃です。
アタシはそいつとそこに行くことにしました。
本社スタバも、やっとアメリカで流行し始めていた頃のことです。
お前は色々知ってるなあ、日本人より詳しいんじゃないかw、なーんて言って、アタシはそいつについていった。
「高けえな、ここは。」それが第一印象でした。
値段表を見ると、とにかくバカ高い。カラメルだの何だのと色々と書いてあるがみんな高いの。
そして店員はなぜかイケメンと美人ばかりです。
なんだこりゃ(笑)。
しかも、そんな風に気取った風にはしているのですが、机やカウンター、テーブルや椅子、みんなそこらのデパートのイートインと変わらないような安っぽい感じです。
どうやらタバコも吸えないようだ。
「おい、こんなとこじゃなくてドトールにしようぜ。」
「いいから、いいから、」
そいつはニヤニヤしています。
そしてカウンターで俺にマフィンを奢ってくれた。
お、おうww。
くれるなら問題ない。貰うよ(笑)。
すると、彼はドリンクは頼まないでそのまま席を探し始めた。
?
ヲイ、???
席を確保すると、「ドリンクはフリーだ。貰おうぜ」なんて言って、キャッシュレジの方ではなくて、水やらミルクの置いてあるところに行きます。
よくあるセルフサービスの水なんかがあるようなコーナーでした。
しかしそこには色んなものがあった。
ミルクはピッチャーにたっぷり入っていて、脂肪フリーのミルクまで置いてあります。確かジュースもあったかと思います。オレンジとかグレープフルーツとかそんなのがあった。
そこで遠慮なしにナミナミと備え付けのカップにミルクを注いで、アタシたちはマフィンとベーグルで簡単なオヤツにしたものでした。
へえーーー。
「これなら高くないな。」「でしょ?w」
確かレモンを浮かべたレモン水もあった。
その一方、なんだかよい服を着た日本人の男女らが行列を作っていて、シューシュー音をさせるコーヒーメーカの前に一列に神妙に並んで、なにやら注文していた。
そこで札が飛び交っていたのは遠目にも分かった。
高いんだものww。
それがスタバというのものでした。
そうして、スタバは最初はミルクやジュースぐらいだったものが、そのうちネット接続まで無料で提供されるようになり、雑誌まで置かれるようになったといいます。
故郷が恋しい外国人が行き、乞食のようにミルクをもらっていると、日本人が「ナンだかお洒落」だと入って馬鹿高いコーヒーを注文してくれる、そんな展開でした。
本来のビジネスモデルとしては、客は総額で全体のコストを計算して、今日は使えるか使えないかを考えて選択するということです。
アメリカでもそんな風にビジネスを広げていったものです。
オーガニックのコーヒーだのラテだのマキアートだの、そんなのは言い訳、まやかしです。
結局は昔、我々日本人が喫茶店で何時間も粘って、新聞や雑誌を読んでいたのと変わらない話です。
そんな喫茶文化のない、もともとフリーテイクの文化があったアメリカに、ちょっと異なった無料サービスのテイストを注入して、それが受け入れられ、存在意義が見出され、そうして成長していった。
スタバというのはそんな話です。
私は為替の安い海外に行った時、そこでスタバを見かけたことがありますが、それでもアタシは行く気にはなりませんでした。
日本で高いものだからと、わざわざ試してみるというのもおかしく感じた。
アメリカ人たちはというと、みなが大挙してスタバに溜まっていた。
海外でさえ自分の国の匂いを感じたいのでしょう。
分断されたと言われる今も、アメリカ人にはそれは変わらないのだと思います。
トランプにになろうがバイデンだろうが、やはり故郷は恋しいのです。ベトナム戦争で泣きべそをかいていた甘ちゃん連中であるのには間違いがないwww。
アメリカというのは若い国でもあります。
故郷というのはかけがえがない。
ではアタシはときたらどうか。
どこででも同化し、すっかり溶け込んでしまう性質。
だからパリでラーメンなんか食べないし、寿司だって食べません。
パリで日本人だと指を指されることもありません。
ちゃんと背中には日の丸を背負っているのだけれどもw(笑)。
それにしても、米大統領選挙は長引きそうです(笑)。
おうぞどだいじに
