よく喋る自閉症児、ボディガード奇譚
可愛らしい思い出、振り返りのこと。
夜に酒を呑んでいたりすると、よく昔のことが思い出されます。
これぞ「秋の夜長」というものでしょうかww。
鈴虫の声が、昔話を話せ話せと、せっついているように聞こえます。
懐かしい想い出は宝物。いい酒のツマミです。
レインマンたちとの三日間、養護学校の林間学校に参加したことは、とても楽しいアタシの記憶のひとつです。
ボランティアの介助、私にはボティガードの最初の仕事でありました。
なんだかいっぱい記事がありました(笑)。
リンクしてみましたが、一気に読み返すと中毒を起こしそうですwww。
養護学校の生徒の中に、よく喋る利発な子がいました。
明らかに他の子たちとは違う子でした。それはそれはとても賢く見えました。
その日の夕食の時、彼は私のドンブリにゲロを吐くことになりますwww(笑)。
他のボランティアや教師だのに比べ、彼は私には最初から慣れていたような感じでした。
私たちが外から来た人間で、「メン・イン・ブラック」だということは分かったようでしたw。
およそ我々のボランティア的でない事務的なスタイルを彼は理解してくれ、気に入ってくれたらしく、旅行の最初からご自分のグループから離れて、しょっちゅう話に来ました。
そうして彼は愛想をあまりよくしない私に、担当するクラスメイトたちについて熱心に教えてくれたり話題を投げかけてくれたのでした。
「センセ、この子って変でしょ、面白いの。ね?ね?w」
「センセイではないです。みなさん、割と普通じゃないですか?(笑)」
「そうだよね。そうだね。うんww。」
「えーとね、この子はね、これが好きなんだよ。でも黙ってるのw」
「私もあまり喋りませんし、好きなモノってなくて、変な奴だと言われます(笑)。」
「変なの?」
「私は変ですかね?」
「変じゃないよ。大丈夫だよ。センセ変じゃないよw。うんww。」
「こうしてさ、ポケットにハンカチをギュッと詰めるでしょ、そうするとどこかに当たっても痛くないのw。この子たちもやればいいのに。」
「クッションになりますね。安全です(笑)。賢いと思います。」
「でしょ。これ、僕が思いついたんだよwww。」
「誰にもナイショにしときますよ(笑)。」
なんだか、彼は彼らの世界と我々の世界との通訳をしようとしていた感じがありました。
彼にはストレスが内側にあって、それがよく制御できず、よく込み上げてしまうというのは後で知ることになります。
楽しくて躁状態でもストレス、緊張してもストレスという感じ。
欝状態は、、、あまり想像はつきませんでした。
とても明るい子でしたw。
ただ、最初は私は、利発で頭の回転が速くこれだけよく喋れるのに、このクラスにいてご本人が違和感を感じていないことにはちょっと驚きました。
きっと私なら、さしずめ精神病棟に放り込まれる感じかと想像してしまった。
そして、「出せ!」なんて、叫んでしまっていることでしょうw。
そうしてこいつは暴力的だとされて拘束衣を着せられ、注射を打たれるんだw。
クチは人に嚙みついたりしないようマズルなんかされて・・・www(笑)
旅行中、彼は落ち着きなくずっと喋り続けていましたが、穏やかさをどこかに感じもした。友達思いということも感じた。
まあ、その友達たちとは目に見える意思の疎通はないようでしたがw。
違和感なく養護学校のクラスメイトたちと一緒でした。
もしかすると、この偽善的な世界、胸クソの悪くなるような思惑だらけの世界にいるだけで、彼にはストレスだったのかも知れません。
折り合いをつけるどころか、いるだけでストレスになるような汚れた世界。
だから養護学校で、その彼の繊細な精神が保護されていたのではないか。
彼の多感な感情にとっては安心できる場所なのかも知れない。私はそう思いました。
それだけ多様な子供たちではあったから。
勉強や色んなことを覚えるのは後回しでもいいかも知れません。
まずは「何かを知りたい」という気持ちを育むことが大事かも知れない。
その意味では彼はたくさんのサンプルに囲まれて、彼はよく人を見ていた(笑)。
スーパーのゾンビたちよりもずっと多彩で多様なゾンビです。
色々と分かってから、学んでもいい。
それからでも遅くはありません。
世の中、誰が異常かなんてそうは決め付けられない。
大学教授なんて偉そうな顔をしていて、自分が選に漏れたとたん、恥ずかしげもなく裸同然で騒ぎ出すなんて人もいます。
自分に都合のよい時だけ正義や法律を振りかざしてみたと思ったら、他の時は平気で黙ってしまう人々。
普段自分は学生にCやDと評価しているくせに、自分がハネられると「学問の自由」などと振りかざす厚顔無恥な人間。
「日本学術馬鹿異議」の連中は、特殊学級や精神病院に入れた方がいいのではないかw。
おそまつ
