特捜最前線、ボディガード奇譚
養護学校、ボディガードの振り返りのこと。
☆
バスで色んなところを巡ります。
バスで観光という感じ。
人混みを歩き回らない安全策ということでしょう。
バスはガイドはいません。ただよく整備されたハイウェイを突っ走ります(笑)。
眺めるだけですが、眺めはとてもよい。
みんな楽しそうでした。
私の隣には自閉の子。
もちろん窓際です。
私のグループの男の子です。
私も外を見て、よく整備された高速道路や緑の山々、開けた丘、ループになった橋、太いコンクリートの橋脚、過ぎ去っていく景色を楽しく眺めていました。
子供たちもみんな外を見ています。
観光バスなのに静かな車内。快適でした(笑)。
ボーッと、隣の子が窓際を見ていて、ふと、何か呟いたようでした。
「特捜最前線。」
って、???。
小さかったけど、そう聞こえたのです。
えっ、何?何?w(笑)
特捜最前線? って何?
でも彼は何もなかったように窓の外を視線で追いかけています。
答えてはくれません。こっちも向いてくれない。
もう一度は言ってくれません。
不思議なことをおっしゃる。
どういう意味があるか分かりません。
彼は黙って窓を見続けていました。
もう刺激しないよう、私もそれ以上は聞きませんでした。
それから何分かしたら、また彼は呟いたのです。今度はもっとハッキリ聞き取れた。
「特捜最前線」
と(笑)。
実にクールで冷静な、まるでナレーションのような声で、そしてはっきりした発声でした。
そしてまた続けておっしゃったのですwww。
「特捜最前線。ポツリ」
こんな感じww。
もう、聞いたらいけないようだから私は黙っていた(笑)。
でも、「特捜最前線」ってかなり昔のドラマです。
二谷英明でしたか。
あの林間学校の時だって、とっくに放映なんかされてなかったはずです。
うちの部下も何度か彼がそう言うのを聞いたらしい。
彼に聞いたら再放送なんてまるでないとか。
どこから来たものだったのか。
というより、どういう意味があったんでしょう。
わかりません。
私には分からなかったんだww(笑)。
