遊星からの意識体X、ボディガード奇譚、
養護学校。彼らのうち私が担当した自閉症児の一人とは、その後、二年くらい経ってから会ったことがあります。
保護者が一緒でしたが、バス停の前をバイクで通りかかった時、私はすぐに誰かわかった。
私はブレーキ。引き返して挨拶をした。
何年ぶりかのことでした。
「おぉ!よぉお!XXX!元気?wwww」
なんて、私はつい大声になって、気安く呼びかけてしまったwww(笑)。
とても懐かしく思って嬉しかった。
あれから何度も嫁と思い出話をサカナにした子でした。
しかし彼は違っていた。彼はその時はきっと向こうの世界にいたんでしょうw。
こっちを見向きもしなかった。
見たことのある例のあの表情。少しだけ口元に微笑を浮かべ、それでいて目は笑っていず、どこかをまるで憑かれたように見ている。
生真面目で真剣な口元、そんな表情です。
彼はそうして私には全く知らん顔で、別な空間を彼は見ていた。
彼は人の目を見たりしない。
とても静かにしていて、上の空です。
まさにレインマンだった。
警戒したりすると固くなるのが分かった子でしたが、それもなかった。
まるでアタシを分からない感じでした。
完全にブッ飛んでたww(笑)。
誤解を怖れず言えば、自閉症に限らず、養護学校の生徒たちというのは「ブッ飛んでいる」のですw。
彼らの宇宙があり彼らの意識がある。
時々こちらに来て我々の相手をしてくれる。そして必ずどこかへと戻って行く。
彼らの間ではそれはつながっている気がします。
私の分からない意識があります。
親御さんは林間学校の解散式の時に駅まで迎えに来てくれた人でした。
親御さんはアタシのことをよく覚えていて、そんな風にご本人が忘れている感じなもんだから「どうもぉ、すみませんwwwメメメメ」なんて言った(笑)。
ちょっと立ち話をした。
まだ同じように学校には通っているらしい。
話をしている間も、彼の意識は遠くどこかを彷徨っていた。
よくあることなんでしょう。
私はまだ古い世界にいた。
彼らは私よりずっと先を行っていたのかも知れません。
でもいいの。
この広い意識という宇宙、いつかはきっと会えるだろうからwww。
あたおまいしましょう
