先に起きている人々、ボディガード奇譚
いやぁ、全く。どいつもこいつも、熟女、熟女と、五月蝿いったらありゃしません・・・。
いくら高齢化社会だからって、つい数年前まで女子高生だとやっていたのが、いきなり「熟」呼ばわりですよ・・・30過ぎたらオバハ・・・
はっ、失礼。なんか間違えましたw(笑)。
養護の子達と林間学校の振り返り。
さすがに四六時中の集中というのは疲れますwww。その緊張感はちょっと気持ちいいけど。
先生たちとの飲み会もありましたw。
私はタダ酒というものには目がありません。
こういう、「生徒が寝静まったら酒盛り」なんて、今時はやれないんでしょうかw。
まあ、変態や犯罪者をクビにしないってんだから、しょうがない。
どっから届いたのか、夜は大量の差し入れのビールや日本酒で、毎晩が酒盛りでした。
そして先生たちは愚痴や噂や、いろんなことを話しています。
私は部下とともにまるで関心がないようにして、へーーーぇ、なんて、適当に相槌を打っていたものです。
それこそまるで違和感のある話だった。
正直、養護の子たちを食い物にしてるところも聞いたww。
トイレか何か、色んな躾を個人的にしてやると言って夏休みなんかに自宅に泊まらせる。カネのある両親にはそういう個別指導の営業をしてやがるんですね。あの連中は。
まあ、怒らない、怒らない(笑)。
ともかく、私たちは軽く業務をこなしている、そんな顔をしていたものです。
透明で、まるで個人というものを感じさせないプロフェッショナルに徹したw。
そうやって手馴れた風なはずだったのですが、やはり疲れます。
それで朝は、私は二日とも、その二段ベッドの部屋の片隅の臨時ベッドで疲れてぐっすり寝てしまってました。
結局二日とも、彼らは起床ベルが鳴る前からなぜか起きていた。
いつの間にか彼らはムックりと起きていて、気がつくと私は彼らにゾンビみたい顔を囲まれていたw。
そうしてホントにゾンビの声のように起こされるのですw。
まあ実に楽しそうなゾンビですw。
「ハッっ、あwww、おはようございます。失礼しました」なんて。
「歯でも磨きましょう」
なーんて。
私は醜態をなんとか誤魔化し、みなさんと歯磨きをするのでした。
ゾロゾロとみんなついてきて、仲良く歯を磨きました。
彼らだけの時間というのがあるのは薄々感じていたものの、私が寝ている間、私がいない時に何があったのかはわかりません。
彼らを食い物にするような動き、大人たちの色んな思惑というのも彼らにはバレているのだと私には思えた。
映画の「カッコーの巣の上で」とか、気狂いのフリをして異常な収容所のような精神病院の管理人たちの目をすり抜ける。
私には彼らがそんなフリをしているようにも感じたものです。
あるいは全くの異次元とか。
彼らはああいう沈黙の中で連絡を取り合っていたのかも知れません。
そしてそれは、きっと言葉なんかでなくて何かの信号や電波のようなものだったとかw。
とても不思議な夜を過ごしました。
貴重なアタシの宝物の振り返りのこと。
彼らの次元は私たちとはまるで違うのでした。
それはとても遠いところであり、すぐそばにある鏡仕掛けの隠し部屋のような気もした。
私たちは人間。彼らも同じ人間です。
彼らの意識は私たちよりもずっとステキな場所にあるような気がした。
そして早めの起床。
気がつくとゾンビみたいな声に囲まれて目が覚めるでしょw。
寝ぼけながら、つい笑っちゃったwww(笑)。
ふつかしくなりかえります
