ロイヤル・ストレート・フラッシュ「テン」
ポーカーのロイヤル・ストレート・フラッシュというのは、数字が連続して揃ったストレートという役と、スペードやダイヤ、ハートなどの絵柄が揃ったフラッシュが両立し、なおかつ一番大きな数字が揃ったという特別な役です。
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ポーカーの手の中では一番強いものです。
数字の並びが、A、K、Q、J、10と、揃うわけです。
これまで紹介してきましたエース、キング、クイーン、ジャック。
そしてテンということです。
しかしこの、テンということには私は前からちょっとした違和感があったのでした。
絵札でない普通の数字なのです。テン、10は。
カードの模様も、サイコロのようにダイヤならダイヤが10個並んでいるというだけ。
エースもクイーンやキングのように絵札でこそありませんが、そこはドンと真ん中にひとつだけハートやスペードが描かれ、絵札っぽいカードになっています。
ところがこのロイヤル・ストレート・フラッシュでは、テンだけがなんだかデザインが安っぽい。
どうにも「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」ということからすれば名前負け。
孤立しているように思えていたのです。
同じ「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」でも、スペードが揃ったものが一番強いとかあるぐらいなのです。
もっと派手派手しくてよいのではないか。
私が昔から抱いてきた違和感です。
マージャンなんかの役萬と同じなのですから、もう少しハデでもいいのではないか。
せっかくストレートに数字が揃い、なおかつ絵柄も揃えたのですから。
あまりに「めでたさ」がないのではないか、とww。
このことを昔、酒の席でアメリカ人に振ったことがあります。
せっかく一番いい手なのに派手さがないのが不満だ、とw。
ところが彼らは「大きな数字がストレートで揃ったってことで、それで十分じゃないの」と、まるで意に介さなかった。
それがアメリカの合理主義というものなのか、まるでロマンチックなものがありません。
「ロイヤル」という呼称がつけられていることに突っ込んでみても、彼らはロイヤルをイコール「輝く」というようなイメージしていなくて、イギリス王室の家族のように家族全員が揃っているイメージがロイヤルだというのです。
一族が欠けることなく並んで手を振るあのイメージです。
まあ最近はだいぶおかしくなっているようですが(笑)。
結局、激論を交わしたものの、どうも私はタロットカードなどと混同しているのではないか、と。
トランプのカードはあくまで数字でしかない、と。
ゲーム的に確率が少ないということが大事なのであって、それだけで、派手さとか達成感みたいなものは必要ないんじゃないか。
そんな結論になってしまったことがあります。
結局は勝ち方のひとつでしかなくて、人は勝ち方にこだわるべきではないのだ、と。
それが私の得られた教訓でしたが、なかなか私はその教訓の通りには動けませんw。
それでカードの「テン」が誰なのかを考えてはいたのですが、結局、ごく普通のゾンビを私たちは選ぶことにしました(笑)。
やはりいつも買い物に来ている老人でしたが、コロナ以降、いなくなっています。
この男性、大人しく買い物をしているのですが、店内で特売や何かのアナウンスがあると、突然、「うわぁぁーーーー」って感じで固まって、そこで立ち止まってしまいます。
そして両手で両耳を激しく押さえてじっとしているのでした。
なんだか雑音に敏感な人なのか、やはり特徴的な行動をする人なのでした。
そこは、それなりにゾンビではありますwww。
みんなどうしているでしょう。
達者なのか、どうか。
