これは、あなたの物ではないですか?
確かに私の手元にあるものだけど、
☆
私が今ここで使っている物だけど、
もしかして、これはあなたのモノではないですかw?
覚えはないですか。
きっとあるはず。
誰もがよく知っているはずです。よく見て。
ほらwww。
覚えがありますよねwww。きっと。
もしかしたら、これはみんなのモノかも知れません。
みんながよく知っている心の記憶の断片かも知れません。
私たちはみんな同じ。
ひとつの人間です。
私たちは家族。
きっと同じことをし、同じところで笑い、同じように泣いている。
私たちは家族。
誰をも家族としての私たちがお互いを見ている。
そこには同じものがあることを理解しましょう。
善良なる者も邪悪なる者も、私たちはともに一緒にいる。
美味しいコーヒーを淹れましょう。
ホッと一息つけるはず。
ありきたりな日常。
敵意もなく差し出される一杯のコーヒーです。
誰しも同じように、その途中でしくじってしまうことがある。
それをみなが背負って生きてゆく。
死んだ後でさえ、私たちはそのしくじりを墓石に刻まれ苔生す。
許されないことから逃れることはない。
やり直すことはできない。
だからただ前に進むだけ。
コーヒーを淹れました。
苦いコーヒーは暑さを忘れさせてくれます。
あなたのドリップメーカーは、
もしかして私の手元にあるものじゃありませんか?
自省の頂に立てば、みなが全てを見通すことができます。
悔いるだけ。救いも改悛もない。
ゼウスは徒な慈悲を与えない。
全能の神には甘い赦しない。苦味だけ。
私たちは良く生きなければならぬ定め。
嘘は裁かれ、罪は償われる。
私たちは記憶にとどめようとすることでしょう。
誰にでも欠けてしまうことはある、と。
残念なことだけど、もう取り返しはつかない。
それでも使い続けてやる。
だから私たちは家族。
それは一族の戒律。
恥を知り、掟に従い、法によって完遂される。
私たちは家族。
あなたのことは誰もが知っている。
全てを見られ、お互いに先が読める。
嘘をつこうとしても、誰も騙すことはできない。
コーヒーを淹れました。
美味しくいただきましょう。
せめて、このひとときの安らぎに感謝するために。
ドウ・ゆう・リメンバー・ミィ?
