味わいはゆっくり、そして濃くなってゆく
値段が高い美味しい味噌とされているものはさっとお湯に溶けるものです。
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まるでインスタントのようです。まあ味噌はインスタントには違いがありませんww。
安い味噌というのはなかなかダシに溶けてくれません。
酢味噌なんて作ろうとするとすごく溶けにくい。
そして「うん、美味い」というところ、その範囲がすごく狭い。
ストライクゾーンが狭いのです。
逆にそれが面白くて、最近は業務スーパーの安い味噌ばかりずっと使っています。
最近の私の楽しみです。
いいものを使っているから美味しいというのは当然のことでしょう。
たいしたことないものを極上のものにできるなら、それはとても楽しいこと(笑)。
田舎娘を磨いて社交会で通用するようにするとか、やはり昔からそういう趣味というのはあります。
錆びたナイフを研ぎ出して再びよく切れるようにするとか。
う、ウォォオオオタァアアーーー って・・・、これは違うかなww。ケラケラ(笑)。
包丁がよく研げていると料理も美味しくなります。
食材が美味しく調理できる。
ダシ巻き卵もスッと包丁で切れた方が美味しく感じます。
その断面が鮮やかだと口に入れたときに実に味わいがあります。ほとんど半熟のようにして、残りを冷蔵庫で冷やしておいて、食べるとまるでプリンかお菓子のような味わいです。
切れ味鋭く切れていた方が味も食感もよいのですww。
タコだって切れた断面がクニクニっと歪んでザラっとしているようでも、わざとやっているからそれぞれの角はちゃんとしているのです。
水ダコ旨いww。
冷奴もよく冷やしていても断面がキレイだともっと涼やかです。
何事も気持ちの問題。
自分がしっかりしていればよい。
嘘や欺瞞、甘言や雑音に揺るがない心を作る。
そのために美味しくいただける毎日がある。ちょっとした工夫をする毎日がある。
「人に伝えたい」、なんて、いちいち口に出すことには嘘がある。
裏がある恨みがましい言い訳、自分の後悔を人に背負わせること、人の脚を引っ張ろうとして巻き込もうとするだけの自縛。
講釈つきの料理なんて、そんなお料理なんかいただけません。
食べる人にとってみたら、「食ったら分かること」なんですからww。
料理は薄い味から濃くしてゆく。
突き出し、八寸、箸洗い、煮物・焼き物、そんな出される順番を考えると手をつけるのを工夫すれば美味しくいただけます。
別に筆まめで印刷しとかなくてもw、懐石に喩えてみて頭で想定しさえすれば、食べる順番は自ずと分かります。
いくら新婚でも、いくらABCクッキングで修行した花嫁でも、、、筆まめで印刷していちいちご飯の支度の前に出してくれて、氷を散らした鉢もの、よく冷えた漬物、麻の着物なんかで涼やかにしてくれて、傍にいて団扇で優しく扇いでくれながら、そうして晩酌を膳で取って、あ、チリン、なんて、風鈴の音が縁側からして、、、。
そんなことはしてくれない。
ああ、でも、それはいいかも(笑)。
いいですw。ぜひやってほしいwww。
コホン、失礼(笑)。
最後の吸い物、汁モノはやはり濃くして、キリっとした味にしたい気はします。
私があまり濃い味にしないのは私がお代わりをいただくからの例外。
汁はご馳走w。
うちの嫁は味噌汁をいつも最後に飲んでいます。ご飯を食べてすっかり食べ終わってからいただいています。
今日はその汁を少し遠ざけた。
「暑いから、少し離す」と言ったwww。
食後の美味しいお茶は二番煎じ、三番煎じ、出がらしも美味しい。
暑くて汗がダクダクだと、熱いお茶は逆によいです。氷の冷茶だと際限がない。
知覧のお茶と静岡のお茶、どちらも深蒸し茶なのですが安い静岡のお茶の方が色がつかなくなるのが早い。
ケチケチとまずお茶の葉にお湯を入れたら一煎目はさっと出してしまう。
お茶はまだ薄い緑色です。
次の二番煎じ、三番煎じあたりからはお湯を入れたら少し待つ。濃い緑のお茶。
やっていることは木下藤吉郎と同じです。
ケチ臭いとまでは言えない。
最後は濃茶で締め。
おそまつ
