味見する用のお猪口
ウチは今、小さなお猪口(おちょこ)を「味見用」として使っています。
☆
その振り返りのこと。
錫でできたお猪口で、やはりイオン電解かなんかと関係があるのか、「これで日本酒を呑むと驚くほど美味しいんだよ」なんて言われて。
ハンパな三つだったから安かった。
ハンパ? 正しい揃いの数、って? 五つ? 六つ?
そこは聞きませんでしたけど(笑)。
感化されやすい私はその上手な口上に、ついそのお猪口を買ってしまったのでした。
確かに日本酒をこれに注いで呑むと、酸化を抑えるような、とてもまろやかな味になります。ツンツンしない。トゲトゲしくない。
安い酒でも上等になるのです。
ただ、これがすごく小さいお猪口なの(涙)
アタシのような酒飲みにはちょっと小さすぎるのです・・・。
で、結局はこれは酒には使えないと思って、どうしようか考えた。
そしたら、料理の味見用にちょうどよいのではないかと思いついた。
これ、錫製ですから熱伝導がいい。
汁を入れてもそんなに温度が変わりません。
よく料理人が平たい小皿で味見をしたりしますが、あんなのおタマから移した時点ですぐに冷めてしまいます。
だからフランスやイタリア人のコックというのはスプーンでそのまま味見をしています。
それはちょっと日本人としてはやりたくない(笑)。
味見なんて少量です。
でもその少量が平たい小皿では冷めてしまいます。
クチに運ぶまでにすっと冷めてしまう。陶器や瀬戸物は熱伝導が悪いですから、自分の温度を維持しようとしてしまう。つまり汁の方が冷めるのです。
まさかその味見する皿を温めておくなんてできません。
それでこの錫のチョコは使えるかも知れないと思いました。
冷めれば料理の味わいはまた違ってしまうものです。
それに合わせてしまうといただく時、どこか味は違います。
冷たいものは薄く感じます。
アイスは実はものすごく甘いのです。溶けたアイスの甘いこと甘いこと(笑)。
こんなのどうして美味しそうに舐められたのかというぐらいです。
アイスは冷凍してるからこそ、そんなに甘くは感じない。
そんな風に条件次第で感じる味は変わってしまう。
食べるときと味見のときで、ピタリときてないと間違う。
これは意外と大事。
ウチは最近、すごく安い味噌を使っています。1キロ150円ぐらいの味噌。
こういう安い味噌はストライクゾーンがすごく狭いのです。
そこが面白いんだけど(笑)。
だから厳しく味つけが限定される。
この錫のお猪口ならそんな心配はありません。
温度は熱いままです。食べるときと同じ味見が出来ます。
ちょっとだけの味見、いただく時の温度そのままに味見が出来るというわけ。
これはイイ!
そうして味噌汁を作る時に味見に使い始めました。
カレーでも使えるだろう、なんて。
油揚げとじゃがいもの味噌汁。
できるだけ味噌は薄味にして、じゃがいもの味わいを味わいたい。
できたかな(笑)・・・。
あ、あぢぃぃぃぃぃぃぃ!
持ってたらひどく熱かったのです。
それはそうだw。
熱伝導がやたらといいので、お猪口がすぐに熱くなって、やたらと熱いのでした(笑)。
冷めないのはいいが、やたらと熱いですwww(笑)。
おそまつ。
便利なので今も、注意して使っていますw。
三つあるので、どんどんシンクに捨てて、小さいから洗うのも簡単♪。
めいしくおしあがれ
