エスカルゴ・トングの勧め
エスカルゴ・トングというのがあります。
エスカルゴを食べる時に使う道具です。
片手にこれでエスカルゴを持って、フォークでサザエなんかと同じ要領でいただく。
エスカルゴはカタツムリのこと。
決して自然のカタツムリを食べてはいけません。
脳が危険です。危険が危ないw。
缶詰でも、ちゃんと養殖してあって寄生虫が付かないように育てられたものなのです。
ウチのエスカルゴ・トング、たまたまリサイクル屋で手に入れて使っているものですがとても便利。
家内は最初は買うのを嫌がったけど今は気に入っているようです。
なにしろエスカルゴなんて食べつけないものですから「そんなものいらないのに」なんて言ってた。
でも、使うようになると色々と便利なことが分かってきました。
エスカルゴ・トングは使い方がちょっと変わっていて、握ると開いて、手を離すと閉じる。
普通のトングとは逆なのです。
最初は扱いに戸惑いますが慣れると便利なものです。
普通のトングやピンセットはチカラを入れて掴むわけです。
握り続ける。
それがエスカルゴ・トングだと掴むのはトングの方でやってくれるのです。
これがなかなかコロンブスの卵w。
ウチでは漬物をよく作りますが、ビニールに入れて漬けています。
食べる時は漬かったものを取り出して小鉢に移すのですが、ビニールの中は塩分などでベタベタしています。
そっと袋を広げて漬物だけを取り出したい。
トングを握って開き、トングに掴ませたら後は他のことなんか考えなくていい。
ビニールのベタベタがつかないよう注意できる。
エスカルゴ・トングに漬物を掴んでもらったら、ビニールの中で漬物を絞って、取り出すことだって簡単にできます。
やってみないと便利なことに気が付かないものってあるなと思った。
セットですからフォークもついているのですが、それは羊羹などをいただいています(笑)。
実はエスカルゴの缶詰がウチにはあったりしますw。
まるで冗談のようですが(笑)。
リビングのキャビネットの上に飾ってあるw。
いや、もちろん食用です。
大きなデパートが閉店するというので行って、その最終日のゴタゴタで手に入れたものです。
エスカルゴの缶詰とエスカルゴの殻がセットになっているものです。
高級食材のところにあった。
8割引でしたw。
缶詰の中身を殻に詰めて、オーブンなどで焼いて供するという趣向の商品です。
エスカルゴ料理はもともとそういうものです。
ガーリックとかバジルなどのハーブで味をつけて詰め直しているものです。
だから考えてみれば日本のサザエなんかとはちょっと違うのです。
なんか開封するのが惜しくて、買ってからずっと飾って置いてあるのです。
ヤバい。もう十年近く置いてあるw。
いや、十二年だったw。
缶詰も賞味期限があるというのですが、アタシはあまり気にしたことはありません。
でも十二年となるともうダメかも知れない(汗)。
肉や生モノの賞味期限なんてのはごく自然に納得できますが、缶詰やレトルトパウチ、瓶詰めとか、そういうものの賞味期限ってちょっと信じられないところがあります。
どうやって決めているのでしょう。
経験的にダメになるかどうか見て出す、というのを聞いたことがあります。
実際にその期間置いてみるということをするそうです。
実際に経年保存して調べてくれる会社というのがあります。
「非破壊XX検査」という会社がありますが、そんなニッチなところが似ている。
缶や瓶を開けちゃってはダメなんですからw。
ただ、最近は缶詰自体の耐久年数の方が先になっていて、それが規定で3年だとか。
だから缶詰はたいてい消費期限が3年。
つまり缶詰の密閉シールがダメにならなければ、もっともっと長期保存して食べられるかも知れないということですw。
そこは自己責任ですが。
空気が入ってはいけません。缶詰は真空で調理するのが基本です。
しかしこれが瓶詰めだと、空気が混じった状態で詰めてあります。
瓶詰めの余白、上の部分が空気です。
そこに僅かでも雑菌があったりすると、商品自体の菌が中で繁殖して全体がダメになるまでが消費期限。
その前、安心して美味しく食べられるとなると、もっと早めで賞味期限となるわけです。
窒素ガスなどが入れてあって、より変質しにくいように作ることもできます。
そういうのは長期間保存用の防災用として売られています。
それでも、こういう封入したものというのは開けるまで分からないというのはやはりあります。個体差だってある。
ワインなんかだとやっぱり不安なのでてじょう。
レストランだとテスティングさせてからいただくという習慣があります。
あれはどうしてなのか。
だって酒屋で買うものはテイスティングなんかさせてくれないのです。
酸味がキツくダメになってしまっていたり、おかしな味というのは昔も今もあります。
ワインボトルの中で二次発酵させるのが普通なのです。
レストランのワインセラーが停電になったりすれば味が変わってしまいます。
酒屋は仕入れたものをすぐに売るのが普通です。
だからテイスティングする必要はないのです。
「刑事コロンボ」で名作と言われる物語にそんなのがありました。
ワインセラーの停電があったことから犯行が判明してしまうというものです。
入念に保管してあるはずのワインセラーが停電でワインの味が悪くなってしまい、そこにいなかったことがバレてしまうというお話。
主人公のワインへの想い入れ、美学が表現された秀逸なものでした。
しかしこれ、もっと真面目に作ればw、缶自体の耐用年数だってもっと長く延ばせるでしょう。
三年というのだって、いくら規格と言ってもちょっと短すぎる。
十年どころか五十年とか。
遠くの星へ人類がもし行くとなればどうか。
しかしまさか、その五十年という期間を実際に保存してみて経過観察してから消費期限を出すわけにもゆかないはずです。
どうすればいいのか(笑)。
宇宙旅行を五十年先延ばしするわけにもゆきません。
時間は早送りできません。
結局、腐るまでの期間や消費期限の算出で悩むより、腐ったりダメになっているかどうかがすぐに分かるような装置があればいいのではないかw。
開けなくても腐敗しているかどうか分かればいいのではないか。
非破壊検査です。
十二年も経ったエスカルゴをクチに入れるまで分からないというのも怖すぎますwww。
いやクチに入れても分からないかも知れません。
あまり食べつけないものだしw(汗)。
腹を下してから初めて分かることになります。
缶詰自体にそんな消費期限センサーがついてものがあればいいのではないか。
その分、なんか情緒がなくなってしまうでしょうけど、宇宙旅行に若狭塗はいらないでしょう。
西洋ではその昔、毒が塗られているかが分かるように銀の食器やカトラリーを使いました。
同じことです。
腐っているかどうか分かるような素材があればいいのに。
我が国では殿様にはお毒見役がいた。
アタシ自身の毒見をアタシがするにはどうしたらいいのか。
先場所の「偽ピン子」みたいな影武者に毒見してもらうとか(笑)。
おそまつ
めいしくおしあがれ
